【マツダ編】平成初頭を彩ったマツダの名車と迷車の集い マツダ5チャンネルミーティング

愛知県長久手市のトヨタ博物館 P2駐車場にて開催された「マツダ5チャンネルミーティング」

       
1980年代末〜90年代にかけて、マツダは販売チャンネルとともにラインアップを増やす「5チャネル体制」を敷いた。
既存のマツダ店とオートラマ店に加え、ユーノス店とオートザム店を新しく設立。マツダオート店をアンフィニ店と変更して5つの販売チャンネルが完成。しかし結局、5チャネルは96年には終了することになる。

そんな時代に登場したマツダ車が、一堂に会するイベントが2022年5月28日に開催された。
それが「マツダ5チャンネルミーティング」だ。2018年に鈴鹿サーキットで初めて開催され、今回は4年ぶりとなる第2回。


>> 参加者には記念品として各チャンネルのロゴやカラーに分けられた特製ステッカーを配布。


>> 4年ぶり2回目の開催ということで、久しぶりに会う友人と会話が弾む光景があちこちで見られた。


本記事では、ミーティング参加車両から気になったクルマを、チャネルごとに紹介していく。
まずは基幹となるマツダ店の販売車両から見ていこう。

94年式 カペラワゴン FXフィールドクルーザー(右)
2002年式 ファミリア Sワゴン スポルト20(左)


正真正銘、マツダ車好きの親子オーナー。カペラワゴンオーナーの父親は、2005年に購入したこの個体が自身3台目のカペラワゴンで、現在でも仕事に使用。「乗っていて疲れないし、適度な遊びがあることが気に入っている」と話す。
一方、息子さんの乗るファミリアSワゴンはマツダ3・TCRの雰囲気を目指してカスタム中だ。



>> アウトドアユーザー向けのデザインを各所に取り入れたカペラワゴン。取材車両は、ドア開口部にスポット増しも施されている。


>> 実用性や操作性に富んだインパネ。ステアリングはMOMO製に交換済み。


>> カペラワゴンには2リッターディーゼルのスーパーチャージャーも設定されていたが、この個体は2リッターのガソリン車。エンジンはバランス取りされ、ATも載せ換えられている。

90年式 ファミリア 4ドアセダン インタープレー


小学生の頃、ゲーム「グランツーリスモ2」でファミリアGT-Xを見て以来、ファンになったというオーナー。
2年前に入手したこの愛車は1.5リットルDOHCのインタープレーで、好みのスタイルにして楽しんでいる。足まわりはワンオフの車高調を組み、アルミホイールはケスキンKT-1の9Jをセット。シャコタン具合と引っ張りタイヤが特徴的な1台だ。



>> 直線基調のスタイルは、まさに正統派セダンといったところ。サンルーフ付きだったことも、購入するきっかけのひとつだったという。


>> 室内はほぼノーマル状態。変更点といえば、ラムコの追加メーターとケンウッドのリアスピーカーが装着されていること。


95年式 MX-6 2500V6 4WSパッケージ


ユーノス・プレッソとNBロードスターを所有しつつ、ずっと気になっていたMX-6を2020年11月に入手したというオーナーは、「ロータリーエンジンに刺激を受けてマツダ好きになったんですよ」と話す。


>> 適度なローダウンとBBSのアルミホイールでノーマルの雰囲気を崩さない程度にカスタムし、自分好みのスタイルに仕上げている。


>> インパネのコンディションは申し分なし。四半世紀以上たっているクルマとは思えないほどキレイだ。ステアリングやシフトノブは純正のまま。



>> 状態のいいシートには、オプションのハーフシートカバーが装着される


>> MX-6に搭載されるエンジンはV6のみで、2Lと2.5Lをラインアップ。取材車両は200psを発揮する後者だ


2002年式 ミレーニア 25M


オーナーはFD3Sに乗りつつランティスやRX-8を足グルマとして使用していたが、4年ほど前にこのミレーニアを入手。決め手は「K型V6エンジン搭載」だったという。そして「このクルマは運転すると楽しいですよ。GTカー的なフィーリングが強いですね」とオーナー。基本的にはオリジナルのスタイルをキープしているが、所々にアクセントを入れたいと話していた。



>> もともとはユーノスの最上級車種「800」だっただけあり、存在感十分。オーナーはルーフからリアにかけてのラインが気に入っているそうだ


>> インテリアはとにかくキレイで、まるで新車のような状態を維持している。


text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : Ryota-raw Shimizu/清水良太郎

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