550cc軽トラックのゆかいな仲間たち【6】バラクーダに集まる、軽トラ海外仕様モディファイの仲間たち

バラクーダの、ゆかいな仲間たち集合

       

【550cc軽トラックのゆかいな仲間たち Vol.6】

最近にわかに注目されている550ccの軽トラック。世代的にも本誌にはバッチリなクルマたちだ。気楽に楽しめることはもちろん、海外に広く輸出されているため、それぞれの国で独自の仕様が存在。そんなパーツでも楽しめる、いま一番お勧めのジャンルだ。

みんなが集まるショップ、バラクーダ

【6】から続く

 ただし、部品入手はスズキに関してはまだマシなほう。ダイハツ車の場合は、海外仕様製作がもっと困難だということだ。

 GM系のラスカルに関しては、とにかく情報が少ない。なにしろ海外で、東洋のちっちゃなトラックやバンを趣味として乗っている人がいないのである。インターネットでようやくベドフォードに乗るマニアを発見し、交流を通してさまざまな面で協力を得ることができた。こんな海外文化交流もまた、海外仕様製作の楽しみの一つだろう。

 ちなみに、日本でも有名なイギリスのDIY向け整備書であるヘインズマニュアルの英語版には、ベドフォード/ボクスホール版ラスカルのマニュアルがあり、イギリスでしっかりと活躍していた様子がうかがえる。この本はラスカル仕様を製作するうえで、とても参考になったという。

>>【画像57枚】キャリイ&ミニキャブ、5台の550cc軽トラックの仲間たちのショットや、各車のディテールなど

 この3台はあくまで国内仕様をベースとしていることから、排気量は550ccのままだが、日本の軽トラが、このようなスタイルでイギリスの町並みや、農村地帯を走っているのだと想像すると実に楽しい。

 海外仕様のカタログも見せていただいたが、イギリス仕様では、牧草を積んだり、引越しで活躍するキャリイトラック。ドイツ仕様では花屋さん、パン屋さん、電気工事や清掃屋さんなどで働くキャリイバン。オーストラリアのホールデン仕様は車名SCURRYと呼ばれているようで、やはりバンに趣味のラジコン飛行機を積んでのホビーユースや、大型犬と出かける様子なども見られる。

 また、国内仕様だとあまりカラーバリエーションが少ないのだが、海外には赤や青、黄色といったカラフルなボディカラーがあって、実用一辺倒とは違う雰囲気がある。

 今回、一緒に登場してもらった三菱のミニキャブもまた、三菱とクライスラーとの提携により、正規に輸出されている。こうなると、ダイハツやホンダ、スバルはどうなのか、興味をそそられる。

 日本で親しまれている軽トラック。それが海外に進出しているのを知り、昔からの知り合いが外国でも元気に活躍している、そんなちょっと誇らしい気持ちになるのは私だけだろうか。


SHOP INFORMATION

バラクーダ
〒341-0055 埼玉県三郷市上口1-190-1
http://www.barracuda.jp/
TEL 048-971-8686
FAX 048-971-8687
営業時間 9 : 00〜17 : 00
定休日 水曜日
shop@barracuda.jp



>> 先日移転して、新社屋での営業を再開したバラクーダ。




>> 1階はクルマの保管・管理が可能。「気をつけないとすぐいっぱいになりそう」と社長の飯田さん。作業スペースも十分に確保。




>> 以前使っていたコンテナは健在。以前からバラクーダに通っていた方は、これが目印になるかも!?  




>> 商談室。以前はパーツの山の間で商談していた。




>> 2階はショールームおよび在庫パーツの管理場所。まだまだ整理はついていないが、在庫が増加しても安心できる広さが確保された。




>> 中央の飯田浩士さんを囲む、バラクーダのゆかいな仲間たち。




>> 週の多くの時間を仕入れに取られるため、不在なことも多い。来店するときは電話かメールで事前連絡を。




初出:ハチマルヒーロー 2015年 11月号 vol.32
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

550cc軽トラックのゆかいな仲間たち(全6記事)


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text : RYOICHI IGAWA/井川了一 photo : TAKASHI AKAMATSU/赤松 孝

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