【禁断のエンジンスワップ】不遇のRX-8に1JZ-GTEの息吹を吹き込む!

禁断の1JZスワップを敢行するRX-8

       
これぞ間違いなく異端シャコタン!
禁断の1JZスワップで度ギモ抜きまくり

【画像8点】禁断のエンジンスワップの全容はコチラから!

クルマの人気は、搭載するエンジンの型式によって大きく左右される。
例えば、同じ車種でもターボとNAでは、その価値は雲泥の差。
特にスポーツカーともなれば、その傾向はより顕著で、遅いエンジンが搭載されるモデルは、無価値とまで断言されてしまうほどだ。

そんなエンジン至上主義のスポーツカー市場で、RX-8はマツダ最後のREマシンとして誕生。
デビュー直前には新世代スポーツカーとして、特別な期待が寄せられたのは懐かしい記憶だ。

しかし、排ガス規制強化によってエンジンパワーが大幅ダウン。
FD3Sと比較すると、パフォーマンスは比較にならず、チューニングユーザーからは妥協の産物と酷評される始末。
スタイリングはいいけれど……と残念がる声も少なくはなかった。

そんな不遇のRX-8に新たな息吹を与えたのがRE&ドリフトマシンを得意とする「ガレージYAMAGUCHI」。
RX-8のスタイリングに惚れ込んだ代表の山口氏が、ネガティブ要素を一掃して気軽に使えるハイパワーマシンに作り変えたのだ。

その最大のポイントがエンジンスワップ。
なんと、パワーと耐久性に定評があるトヨタの1JZ-GTEに換装&タービン交換することにより、安心してスポーツ走行を楽しめる450ps仕様にアップデートしたのだ。

もちろん、生粋のREファンからは、邪道ともいわれかねない暴挙。
しかし、RX-8のスタイリングを気軽に楽しむなら、耐久性の低いREにこだわる必要は一切なし。
むしろ、公認取得の合法チューンとしては、最上級のコスパであることは間違いない。

トドメにパンデムのボディキットをセットし、お気に入りのスタイリングをさらにブラッシュアップしている。
パフォーマンスと信頼性、そして、スタイリングの3拍子がそろった、これぞRX-8の理想形となるのだ!



>>ベースモデルは前期ながら、後期フェイスに変更しつつ、パンデムのフルキットでワイドフォルムに変身。オリジナルのネオングリーンをボディにまとい、滑らかな曲線で構成されるRX-8の美しさをさらに強調するコーディネートとなっている。


>>パンデムのワイドボディキットとの組み合わせはまさしくイマドキ。走りも考えた生足セッティングを加え、RX-8を妥協のないスポーツカーに進化させている。


>>REの名残ともいえるマフラーはRE雨宮製をセット。触媒など、フロントパイプ以降はRX-8用を使用するため、排気系の変更とセッティング次第でさらなるハイパワー化も狙える。


>>足回りはHKSの車高調を使用した生足セッティング。アッパーアームのブッシュを偏心タイプに変更することでキャンバー角をアレンジしている。ワイドボディに合わせるホイールはTE37Vで、F:10JにR:12J。タイヤは245/40と285/35を組み合わせている。


>>全長の長い1JZに積み換えるため、エンジンルームはバルクヘッドを叩いてスペースを確保。エンジン本体はノーマルながら、タービンをJPターボに変更&LINKのECUで制御し、最高出力は450psにまでアップ。もちろん、公認を取得しているため車検もOKな完全合法仕様となる。


>>純正の電動パワステを生かすため、ラックを前方にオフセット。それにより、オイルパンと干渉するので、オイルパン側に逃げ加工を施した。エンジンマウントは1JZ用をそのまま使ったため、純正メンバーへと移植している。


>>RX-8の持ち味でもあるトラクション性能を生かすべく、ミッションより後ろは純正をキープ。それに伴い、ベルハウジングは1JZ用と13B用を2コイチ溶接した。


>>パンデムのボディキットを装着し、スタイルをオーナー好みにバージョンアップ。オリジナルのネオグリーンカラーがストリートに映える。


『カスタムCAR』2018年6月号掲載
BASE CAR:RX-8/2006年型
SOURCE:ガレージYAMAGUTI、プレミアムジャパン、TIC

PHOTO/藤井元輔 TEXT/渡邊大輔

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