【ジムニー狂想曲③】SJ10改め、「SJ22」!サバゲーマニアのジムニー戦線に異常あり!

Base Car:1980年型 スズキ ジムニー

       
趣味も全力で楽しみたい大人にとって、サバゲーはこだわりたいところが満載な遊びだ。銃器や装備品は通しのコンセプトでそろえたいし、何よりも雰囲気を壊さないアイテムで周辺を固めたい。銃はアメリカ海兵隊の装備品なのに、衣装が人民解放軍、足元はスニーカーなんてチグハグは許されないというワケ。フィールドまで移動するクルマに関しても同様で、せっかくなら質実剛健な骨太オフローダーで攻めるべし。家を出るときから気分をアゲていけば、最強のソルジャーになれるハズ。そんなサバゲーファンの遊び心を完璧なまでにトレースにしたのが、ここで紹介するSJ10だ。

 もちろんSJ10といっても、ただのレストア車両というわけではない。というのもボディこそSJ10だが、フレームや足回り、エンジンなどの機関系はすべて660cc世代のJA22を使用している。オーナー曰く「SJ22」。そう、コイツはレトロなスタイリングでありながら快適な高年式装備を搭載する、新旧がハイブリッドされたマシンなのである。こんなアイデアは、ラダーフレーム車のジムニーだからこそ可能になるカスタムワーク。さらにいうと、一筋縄ではいかない作業は、細部まで仕上げる技術力が伴わなければ不可能な仕事でもある。

 というのも、ベースとなるJA22とSJ10ではそもそも規格が違うため、単純な箱替えはムリ。そこでサイズを合わせるべく、ボディはストレッチ!  エンジンスペースもJA22に合わせてリニューアル済みだ。同時に幌は防雨性を考慮したフル幌と、開放感あふれるビキニトップ双方を気軽に選択できるギミックをプラスするなど、アレンジも抜群♪ でもって、仕上げに純正風ペイントの上からデジカモ・ラッピングを施せば、快速サバゲークルーザーの一丁できあがり!




【画像9枚】個性があふれるカスタムポイントはボディ。もともとのボディを取っ払ってストレッチ仕様に!?全貌はコチラ!



>>インパネ周りはSJ10の純正イメージを損なうことなく、JA22純正メーターなどを組み合わせる。もちろんエアコン完備のため、コントロールパネルもワンオフ済だ。



>>フレームはもちろん、660ccターボエンジンや足回りなどはすべてJA22を利用するため、登録上はJA22となる。エンジンルームはJA22エンジンに合わせて広げつつ、ボンネット裏のインタークーラーへの導風板などはワンオフで作っている。


初出:カスタムCAR 2021年4月号 Vol.510

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:1980年型 スズキ ジムニー
協力:エスワンオート

PHOTO / 佐藤亮太 TEXT / 渡邊大輔

RECOMMENDED

RELATED