【日式旧車】エアサス導入でグロリアがフレーム着地!

1970年型 グロリア

       
独特な形状が気に入り、当初はクジラクラウンを探していたというオーナー。ところが、ネットで画像検索をするうちにタテグロの存在を知り、ヒトメボレしてしまったそうだ。

「現代のクルマにはない、直線的なラインのボディがアメ車っぽくて、すごいカッコいい! と思い、タテグロを探して入手しました。後期モデルなので、L型エンジンに乗れるのも楽しいですね」

 ボディ形状が気に入り入手しただけあって、オーナーは基本的に、当時の仕様を極めるストックスタイルを重視。レストア時は純正戻しが大変だったそうだ。

「状態は決して悪くなかったのですが、ダッシュは割れていました。なので、FRPで成形して、ユザワヤで買った生地を使い表皮を張り替えて、自分でレストアしました。リアもシート後ろのスピーカートレイの生地を張り替えてレストアしてます!」

 そのほかにも、アフターマーケットのオーディオから、純正ラジオに戻してグローブボックス内にヘッドユニットをヒドゥン。エアサスの操作系も目立たないように配置したりと、ダッシュ周りの見た目はストックにこだわることで、タテグロの高級なイメージをキープする。

 足回りは、あえてホイールキャップが装着されたままのストック状態で、フレーム着地を実現すべく、前後ともにエアサスを装着。実は、購入時にはホイールキャップはなく、わざわざ4枚探し出したもの。ここも平野サンのこだわりだ。

 エアサスのセットアップにもこだわりが。フロントは、アーム類ほぼ無加工のままスプリングの代わりにエアバッグを装着。リアもホーシングを加工することなく、モノリーフ化した上でリーフ上にエアバッグを装着することで、エアサスを外して純正に戻すことも可能なのだ。




【画像13枚】カスタムポイントはエアサス導入。フレーム着地を実現させた!全貌はコチラ!



>>外観の数少ないカスタムポイントがミラー。純正では鏡面がスクエアなタイプが備わるが、オーナーの好みで小振りなラウンドタイプに交換している。



>>2本スポークのステアリングや、横に幅広く表示されるスピードメーターなど、多分にアメリカ車を意識したダッシュ周り。ビルトインの純正クーラー装着車は珍しいそうだ。純正ラジオは、あえて探し出して装着したもの。


初出:カスタムCAR 2021年6月号 Vol.512

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:1970年型 グロリア

PHOTO & TEXT / 勝村大輔

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