【美しすぎるフェンダー&足回りメイク!】17歳で購入&カスタムし始めたメチャイケNSX!

Base Car:1991年型 NSX

       
STANCENATION.comのファウンダー”であるエルビス・スケンダー先輩の黒色に輝く瞳は、決して節穴なんかじゃねーっ! その証拠に、エルビスが2020年に開催されたSNJ群馬でスタンスネイション・スタンスアワードに選んだNSXは、サイトにアップされて10日と経たぬうちにあまたのイイネをゲット。つまり、世界中のだれがどのアングルから見たとしても、ウッヒョーでヤッベーな1台だったのだっ!! 



 オーナーサンとNSXのロマンスの始まりは、今から2016年のこと。実はオーナー、それまでの人生を通してクルマに全然興味がなかったのだが、たまたまクルマ屋さんでNSXと出会ってフォーリンラブ♥ 

 まだ免許が取ることのできない17歳の段階で、人生初の愛車としてマニュアルミッションのコチラをお買い上げになったんだとか(マジ)。 まあ、そんな購入エピソードにもぶったまげるが、彼のぶったまげ伝説はこんなモンじゃあ終わらない。なんと、それからの4年間、ずぅ〜〜っと自作でNSXをイジり倒して21歳(2020年当時)の若さにしてこの完成度へと導いたのだから、もう師匠って呼んでもいいっスかぁ〜っ!

「GT-Rのミッドナイトパープルをベースに調色したオールペンと、引っ張りタイヤの組み付けだけプロの方にお願いして、あとのエアロ加工&製作、ホイールのリバレル、足回りの溶接加工、内装の張り替えなんかは自分でやりました。道具はオークションで買ってそろえて。まあ、自分が思い描く完成予想図は、自分のアタマの中にしかないんで、自分で作ったほうが早いんですよ(笑)」



 な〜んておっしゃいますけど、彼は整備士でもなければ鈑金屋さんでもない(なお、2023年現在カスタムショップとして企業!!)。それでここまで作っちまうとは……。ではでは、NSXの本丸でトロで核心である足回りに全集中で迫るぜっ♪

 NSXの足回り形式はダブルウイッシュボーン。ってことは、車高を落とすってことだけにフォーカスすれば、さほど問題はないのだが、スタンシーな車高にするためのNSXの専用パーツってモノがまるでない。そこでオーナーは、短い全長でおなじみの現行86用テイン製ショックにNSXのアッパーマウントとシェルケースを合体。さらに、326パワーからF:70k/R:45kのコイルを持ってきて、シャコタン化への下ごしらえを整える。

「キャンバー角をつけすぎはNGだけど、美しい角度は全然アリ!」というセンスの見せ場的キャンバー角は、11度/13度の絶景をキープ。これを成就させるためには、アッパーアームのショート化/ロワアームの延長化といったサポートがほしくなる。だけど、こちらも専用パーツがないんで、オーナーったら、自力でアッパーアームを40mmカット&溶接! 切り刻み手術の場面については、残念ながら“企業秘密(笑)”ということで写真を撮らせてもらえなかったが、NSX史上最高角度記録を更新した陰で、自身の脳ミソもレッドゾーンまで回して考え抜いていたことがうかがえる。



 以上のエルビスを唸らすにいたったサスメイクにドンピシャなホイールとしてマイスターM1 3Pをハメ込み、9J/10Jを11.5J/13Jへとリバレル。ついでに、全体をブラッシュド&カラークリアにしてゴールドのピアスでオシャレをキメれば、そりゃ世界中のカーガイたちも“いいね!”を連打するしかないやねっ!

 でもオーナーは、そんな名誉な立ち場にまるで満足なんかせず、

「クルマ、乗ってるよりも作ってるほうがスキなんで(笑)」

 と、この後、さらにフルリメイクモードに突入するらしい。え〜〜〜っ!
 次の姿がどうなっちゃうのか、楽しみでワクワクで仕方ないんですけど〜〜〜っ!!

【画像13枚】アルミボディゆえに難易度が高いフェンダー加工を自ら攻略!NSXの全貌はこちら!



>>アウターに用いたパープルカラーをインテリアの差し色としてNRGのステアリングや、ライクワイズのシフトノブに導入。このほか天井、アームレスト、サイドシルの張り替えもオーナーの手仕事によるものだ。



>>マルガヒルズのRバンパーに、汎用ディフューザーまでトッピングする徹底ぶり。4本出しのマフラーまで自作したってゆーから、なんでもかんでも自分でやらないと気が済まないってことかぁーっ!


初出:カスタムCAR 2021年2月号 Vol.508

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:1991年型 NSX

PHOTO / 南井浩孝 TEXT / 佐藤アオキ(rsf)

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