【海も山も似合います】機能性もデザインも高レベル!アウトドアスタイルにDIYで構築したハイエース!

Base Car:2015年型 ハイエース・ワイドボディ・ワゴンGL

       
釣り用のカヤックをルーフに載っけた、いかにも“あそびーくる”テイストのワゴンGL。しかしこのクルマ、単なるドレスアップ目的として製作されたのではなく、アウトドアでの使い勝手を考えたカスタムが詰め込まれた本気のギアなのだ。塗装以外をすべてオーナーがハンドメイドで仕上げ、完成度もピカイチ。各部には機能美さえ感じられる。

 まず目に飛び込んでくるのは、ルーフラック。パイプワークを使って低く抑えたフォルムのラックもオールハンドメイド。スチールパイプをカット&曲げ&溶接&ペイントを施すことで、望みのスタイリングに作り上げた超力作だ。汎用のフット部分も加工して、ラックを限りなくルーフ側にシャコタンにセットしているのもこだわり。ブラックペイントされたパイプ部とリアルウッドを使った化粧パネルや底板とのコントラストで、アウトドアイメージを一層盛り上げている。

 足元はオフ色の強いオールテレーンタイヤをアゲ系ではなく、2インチダウンで履きこなすのがテーマとなった。このスタイルを実現するために障壁になるのが大きなタイヤ外径だった。これをクリアするため、フロントのフェンダーカットに加え、リアはフェンダーアーチを3cmカサ上げする加工を施している。

 さらに内装のハンドメイドの手数&完成度もバツグン。コクピットのドリンクホルダーから始まったという内装の自作だったが、いつの間にかルーフの張り替えにまで及ぶ全面カスタムに発展したという。ドアパネルやセンターコンソール、ベッドなど随所にアイデア満載のDIYカスタムが施される。

 内外装に“自分が使いたい装備”を作っていった集大成がこのワゴンGL。機能性とデザインを高レベルで融合させる技はDIYの域を遙かに超えていた。







【画像15枚】フロア張りからフルトリムまで自作で仕上げた超絶インテリア!全貌はコチラ!



>>Φ38mmのスチールパイプを使って組み上げられたルーフラック。みどころはミドルルーフのラインに合わせた美しい曲線だ。フロント側のLEDライトバーに向かってスラントしていく形状はなめらかなアールで構成されているが、この曲線部分は角度を付けたパイプをリング状にカット(パーツ点数は50ピース超え!)して、少しずつ溶接して組み上げた苦心の作。



>>コンソールの製作はSBMのアワードでもらった時計を設置するスペースを作るのがキッカケ。そこに後席用のスピーカーやドリンクホルダーなどをビルトイン。MDFでベースを造りデザインも実に凝っている。


初出:カスタムCAR 2018年1月号 Vol.471

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:2015年型 ハイエース・ワイドボディ・ワゴンGL
Special Thanks:シーティング工房、PRIDE AUTO、32Garage

PHOTO / 南井浩孝 TEXT / 土田康弘

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