【クセモノ・スタンス】超レアベース、スズキのフラッグシップセダン「キザシ」を激落とし!

超レア! スズキのフラッグシップセダン「キザシ」のスタンスマシン

       
より低さを求め進化した
スズキのフラッグシップセダン

【画像8点】激落ちキザシのの全貌はコチラ!

スズキのフラッグシップモデル、2・4ℓの高級セダンとして“世界の市場に向け、新しいクルマづくりに挑戦する”と期待されるも、’09年の登場から’15年末までの一代限りにて国内販売を終えたキザシ。

欧州テイストに身を包んだその姿は、国内版VWジェッタ(4代目)やゴルフⅤのような佇まい。

だが、その前身となる’07年のフランクフルトモーターショーや東京モーターショーでのコンセプトカー発表時(キザシ・キザシ2)は、北米のワゴンやSUVを彷彿とさせるシルエットだったのは記憶に新しい(その後のNY国際オートショー時のキザシ3では、コンセプト自体が変更され、セダンとなった)。

今では国内生産終了前に大量導入された警察車両という印象の強いキザシだが、ことカスタムベースとなると、レア車&北米販売という点から、コアなファンから支持をウケている。

オーナーもその1人で、選んだ理由も「人と被りたくないだけ!」の1点絞り。
入手後は車高調下げ&BBSホイールと、シンプルカスタムだったが、レア車を好む“クセモノ”ビルダーのバランスの水島氏(故人)との出会いで一変する。

「リアスポイラーを付けたくなって。バランスさんは海外から取り寄せられるので連絡をしたのがキッカケ。“あれしたい、これしたいね”って、すぐに意気投合しました(笑)」。

仕事の都合で関西に行くことも多かったオーナーさん。
行き来をしながら、アライメント取りや低さをより追求するために車高調からエアサスに変更。
さらにオバフェン装着と進化を重ねて今のスタイルに。

「キザシの魅力は、ボディラインのグラマラスさとエロさ。自分としては“トータルバランス”が大事で、そこが評価されれば快感。スタンスかユーロか? それは見た人が判断してくれればいいんです」。



>>北米・欧州・アジアと、グローバル向けのフラッグシップセダンとなるべく投入されたキザシだけあり、インテリアも高級感抜群。ゆえにインテリアを変更したのはレカロのセミバケットシートに留まった。


>>足回りはスタティック車高調をベースに、ユニバーサルエアーのエアバッグと、ハイトマネージメントにアキュエアーを組み合わせた。「元は車高調でしたが、震災の影響で地元の道路がまともに走れなくて。バランスさんは生足が基本ですが、そういった事情から今回はエアサスとなりました」。


>>フロントバンパーの北米仕様との違いは、両端にあるウインカーやナンバー穴の有無程度。ヘッドライトやグリルなどは共通となっている。ブランドロゴのSマークはホイールに合わせてカッパーに。リップはセアト純正を加工装着する。


>>19インチのブロケードBL05は、フルオーダーにてヘアコート&パウダーコート施工。さらに仏具の真鍮をモチーフにした色味に。「正確には真鍮を酸化させたような感じで、かなり手間暇かけて作り込んでいます(笑)」。


>>Nスタイル製フェンダーはリアルビス留め。元々ホイールサイズはノーマルフェンダーに合わせて作られており、20mmのスペーサーを噛ませてツラを出す。純正フェンダーは前後ともツメ折りをした上でカットした。



>>リアスポイラーは「インパクトのあるジェットストロークのエフェクターから、アメリカのロードレースモータースポーツというショップで扱うシンプルなモノに変更しました」。それにカーボンフィルムをラップし、リアもシンプルな作りに。


『カスタムCAR』2018年5月号掲載
BASE CAR:スズキ・キザシ/2009年型
SOURCE:バランス・オートパーツウェアハウス

PHOTO&TEXT/賀川真弥

RECOMMENDED

RELATED