【漢が憧れる“ポルシェ”2台持ち??】ワイドボディのポルシェとサンバー2台持ちライフ

オーナーが所有している2003年型サンバートラックと1990年型ポルシェ964カレラ2

       
【”農道のポルシェを”ハイリフトに! 】

「オレらにとってのスバル・サンバーってのは、かの富士重工様が精魂込めて作り上げたRRの軽トラであって、ダイハツ・ハイゼットの皮をかぶったお手軽OEMなんかじゃねぇんだよーっ!」

 と、ダダをコネまくるオトナさんたちは結構いらっしゃるよーで、“農道のポルシェ”とも称された旧富士重工時代のサンバー、特に最終型となる6代目の人気は下火になるどころか、ゴオォゴオォと音を立てて燃え盛っているのがリアルな現状だ。

 そんなオトナの一人のオーナーが、「性能の面から見て、サンバートラックはダントツ文句ナシ。ほかにサンバーのバンも持ってるほどスバルの軽商用車にメロメロなのさ♥」

 と、オンリー遊び用の軽トラとはいえ、手抜き工事をこれっぽっちも許さず、本気ジルシ1000%で完成させたのがビッグフットなコイツでしたっ!!



 ベースは2009年型。軽トラ唯一の直4エンジンにスーパーチャージャーなんか組んじゃって、おかげさまで58㎰/7.5kgf・mの突貫小僧ぶりを発揮。そこに

「今まで乗ってきたクルマは、全部シャコタンか車高上げ。“ノーマル車高”の文字は、オレの履歴書にはない」

 と豪語するオーナーらしく、8インチ(約20㎝)のボディリフトと65㎜ワイドなオバフェンCLSのTC-01改ビードロック風ホイール、マキシスM/Tタイヤをトッピング。コレだけでもやりすぎ感あふれるアゲマシンに一新されているのだが、フロントフレームを隠すワンオフ黒バンパーと荷台下を埋める物入れまで設置して、上げたおかげで丸出し&スカスカに見える弱点部分の改善策を提示する。&、WRCをにぎわせたワークスカラー〝WRブルー〟でのオールペンまで果たせば、あらあら、軽トラでロッククロウリング大会にエントリーするワークスのサンバーにしかもう見えねぇっ!



 さらにオーナー、愛するサンバーとRR構造/水平対向エンジン/ブルーペイント/ワイドボディという4つの共通項を持つ〝本家ポルシェ”の964カレラ2もお持ち。似せたつもりはあんまりなくとも、好きなことをしていったら結局似てしまったという2台を見ていて素直に思う。強烈ワイドボディなポルシェと並べても、全然見劣りしない軽トラ・サンバーに、これからも栄光あれっ!

【画像14枚】「”ノーマル車高”の文字は、オレの履歴書にはない」高すぎる車高は他にはないユニークさを感じさせる。全貌&ポルシェの詳しいスペックはこちら!



>>サンバーには当時のワークカラーになぞらえたWRブルーの色が純正で用意されていたが、こちらは後からオールペンし、SUBARUの文字をカッティングシートで入れたそーだ。純正フロントグリルの代わりとなるスリット入りグリルやフロントバンパー下を覆うFRP製アンダーバンパー、テールレンズのカバーなんかもキマってるぅー!



>>ハーディーズ専売となるオーバーフェンダー。ボディのカット無しで片側65mmの出幅をゲットできるシロモノだ。固定方法はビス留めで、ツヤ消しブラックの色味が野性味をバリバリ駆り立てるっ!タイヤはってーと、マキシスM/Tの195R14。ゴツすぎるブロックパターンが、これまたワイルド!!



>>車高はハーディーズオリジナルの8インチリフトアップきっとにてアゲアゲー!ラダーフレーム構造のサンバーのボディとフレームの間にブロックをかませ車高をアップ。純正サスはまんま使える段取りだ。で、ポッカリ空いたボディとフレームの間に自作のラックを作り、小物入れのボックスを置いてスキマを埋めたアイデア、ナイスすぎじゃね?


初出:カスタムCAR 2020年10月号 Vol.504

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:2003年型サンバートラック&1990年型ポルシェ964カレラ2
協力:ハーディーズ

PHOTO/佐藤亮太 TEXT/佐藤アオキ(rsf)

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