【昭和街道まっしぐら!!】低車高もドンズバなやんちゃエブリイ!

       
手頃なベース車が豊富で、自在なカスタムを楽しめる筆頭株として揺るぎない人気を誇るスズキのDA17系エブリイ。イマドキのトレンドといえば、アウトドア路線のいわゆるアゲ系カスタムだが、そんな流れにはハナから乗っかる気もなく、オーナーとビルダー意気投合での気の赴くまま“こんなクルマがあったらおもしろいかも♪” を唯我独尊ノリでカタチにしたのがアナログな不良ムードびんびんのこのエブリイバンをご紹介。



このエブリイのオーナーが昭和不良賊のリアル生き証人「尾林ファクトリー」のオバヤシ代表と度々カスタム談義を交わすうちに、当初はイジる気すらなかった、足グルマの軽バンでの悪ノリプロジェクトへと発展。
地を這うような鬼シャコタンも実に目を見張るが、オイルクーラーやチェリーテール、竹ヤリマフラーといった昭和の街道レーサー御用達のアイテムがいぶし銀のボディに違和感なく溶け込んだ異彩っぷりも刺激的だ♪ 

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小ぶりなオーバーフェンダーと、出どころ不明ながら、そのフォルムに魅了された社外ホイールの小径深リムでの豪快なツライチも、アーチ上げやインナーフェンダー大加工といった手の込んだメタルワークありきの妙技。
生足での鬼シャコタンのままで街乗りできるよう、足回りやシャーシも素人がパッと見ではわからないレベルであらゆる部分にモディファイの手が入っている。例えば、ワンオフのサスアームによるハンドル全切り可能とゼロアライメントの両立、車高調のストロークを確保すべくフレームノッチも抜かりなく行われているあたりも流石の一言だ。




そして、ステレオタイプの旧車ルックとはカブらない激シブな個性を担うのが、すべてのカスタムが市販の社外パーツを使わず、一点モノで構成されている点。昭和不良スタイルへの志高きカスタムスピリッツとアイデア満載の出来栄えに脱帽デス!



『カスタムCAR』2020年10月号掲載
BASE CAR:エブリイバン 2015年型
SPECIAL THANKS:尾林ファクトリー

TEXT/コンヒデキ PHOTO/佐藤亮太

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