【もはやジムニーであってジムニーでなし!】 パイプフレーム&SR換装の過激チューンド!!

       
ジムニーといえば軽カーを代表するクロカン系4WD。そんな常識をひっくり返して、前後のパイプフレーム化やSRスワップといった仰天カスタムを施してきたのが、多彩なチューニング系ショートパーツをデリバリーしている和歌山のキノクニエンタープライズだ。



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 そもそもデモカーにコイツを選んだ理由からして、「ラダーフレームのジムニーならボディを取り外せるし、イベントなんかでうちの取り扱いパーツも魅せやすいよね」というブッ飛びっぷり。



 当然、ノーマル4駆のままじゃセットできるパーツは制限されるし、スポーツ走行でのパーツテストや開発といったデモカー本来の目的も果たせない。そこで、チューニングメニューやパーツが豊富なシルビアのSRエンジンや足回りなどをジムニーへ丸ごとブチ込み、ここに前代未聞の1台を誕生させたってワケ。



 こうして言葉にすると比較的簡単そうにも思えるけど、そもそも冷静に考えれば、ジムニーとシルビアは駆動方式やエンジンだけじゃなく、足回りからボディサイズまで共通事項は一切ナッシング!



しかも、イベントでのパフォーマンスだけを狙うのならともかく、最終目標はドリフトからグリップまでオールジャンルに通用するスポーツ走行。走らせたらエンジンが落ちたなんて笑いごとじゃ済まないだけに、キノクニエンタープライズの考えに賛同したプロショップたちが集まって、まるでレーシングカーのような緻密設計で細部まで煮詰め上げたのだ。



 ちなみに足回り構造の違いは前後パイプフレーム化、トレッド違いもジムニーボディにマッチするワイルドなパイピングフェンダーによってクリア。仕上がったばかりなので前後の重量バランスが極端にフロント寄りだったり、リアゲートレスだったりするものの、ジムニーのカタログスペックに対して、なんと!500%アップものハイパワー化を果たした過激チューンドは、迷わずキテレツGTの称号を与えるべき1台なのだ。この車種だからこうイジるなどといったセオリーを一切無視して、ワイルドレーシーに導いた仰天マシン。まずはFRの醍醐味であるドリフトからチャレンジしていくってことなので、今後の動向からも目は離せないゼっ! 

『カスタムCAR』2016年5月号掲載
BASE CAR:ジムニー 2005年型
SOURCE:キノクニエンタープライズ

PHOTO/南井浩孝

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