【激低&意表付き!!】ハコスカ&ハコトラ(?)コンビの共演

       
ハコスカといえば古今東西、クルマ好きにとって永遠のヒーロー的な存在。チューニングベースとしての人気もいまだに高く、ハード系、ライト系と様々なモディファイが行われているのは周知の通り。今回ピックアップした愛媛県に生息する2台も、そんな中の一例だ。



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 まずは右側の4枚ドア。こちらは2016年のSNJ長崎においてエルビス選出によるクラシックアワードに輝いた1台で、今回大幅なパワーアップを受けての再登場。注目は何と言っても浜松の名匠、リスペクトが腕をふるった難度バリ高の足元メイク。サーフラインをしっかり残したノーマルフェンダーキープのボディに押し込まれた14インチのテクノファントムはフロント9J/OUT 24、リア10J/OUT 36という驚愕のサイズ。



 ちなみにハコスカの全幅は1595㎜と現行ヴィッツよりスリムで、そのまま入れ込むのは200%不可能。というワケで、フロントはロワアームを短縮させたほか、テンションロッドもピロボールジョイントのショート仕様に。さらに街乗りの利便性を考慮し、パワステも装備されているというからオドロキだ。



 フロント以上に手間がかかったのがリア側。こちらもスペースを稼ぐべくドライブシャフトは40㎜短縮されているが、ハコスカのリアサスペションはセミトレーリングアームという形式で、単純にシャフトだけを短縮させるとホイール自体が後方に引っ張られてしまう(ホイールベースが伸びてしまう)。そこでアームをアジャスト機構付きに変更し、トー角を適正化。ルックスの魅力と、アクセルをしっかり踏める走りの魅力をキッチリ両立させた。





 そしてもう1台。ここではハコスカくくりで紹介しているが、スルドイ読者諸兄はお気付きの通り、こちらのベースはサニトラだ。ドアから前方は09レーシングのハコトラキットを使用。寸法がまるで異なる両車だが、絶妙なデフォルメにより真正面から見た時の違和感はゼロ。さらに貨物車的なイメージを払拭すべく、ベッド周囲の荷かけフックをカットしたほか、リアゲートのロック用キャッチもシェイブド。板ッパネやロールバーを追加するなど、旧車らしいスパルタンな雰囲気が強調された。結果、エルビスの目に留まり、カスタムアワードを受賞した。

『カスタムCAR』2017年10月号掲載
BASE CAR:スカイライン・セダン2000GT 1971年型
SOURCE:白石車体工業所、RESPECT 

BASE CAR:サニートラック・ロング 1993年型
SOURCE:白石車体工業所、ポンコツ×もんすたー
SPECIAL THANKS/09レーシング、シルバービーム

PHOTO/内藤正美

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