【USDMをドープに突き詰める】スタンスの王道を行くアコードツアラー

       
シャコタン、ドロップ、ロワード、スラムド……。車高が低いってことを断言するフレーズにもイロイロあるが、それぞれ特定の車種やカスタムスタイルの隆盛とともに誕生〜広まっていくというフォーマットは、いつの世でも変わらない。で、今、ナウでキテいるシャコタン固有名詞“スタンス”ってヤツは、日本のシャコタン文化に憧れたUSのマニアたちの間から生まれ、順調に育くまれてきた単語。となると、“本格的スタンス”を名乗りたいのなら、USらしさのフィルターを通った車種&パーツもセットで愛車に盛り込みたくなるのが人情ってモンだ!



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 日本では地味でスルーされがちな“アコード・ツアラー”が、USでは高級ブランド“アキュラ”からリリースされている“TSXスポーツワゴン”に華々しく化けていることを素行調査したオーナーは、新車を買って6年かけて、フルUSアキュラ化を断行。



エンブレムやレンズ類の交換は序の口で、北米モデルにしかない純正色でのオールペン、果てはフロントからリアまでのガラスもUS用にスイッチしたっていうから、そののめり込みの深さと角度は、かなり常軌を逸している(いい意味で!)。



 以上を土台に、ワイヤータックでエンジンベイを整え、新鋭ブランド“アーカン”の鍛造3ピースホイールやKチューンのパーツと、車高以外の技法&パーツも純粋US志向なればこその反JDMモディファイでアコードを包み込めば、これぞ正真正銘USDMスタンスの王道一直線なり。



 ただ車高が低いから“スタンス”なのではなく、ディテールまでもリアルにUS方向を見ているからこそにじみ出る“リアルスタンス”の濃厚エキスが、このアコードからはダダ漏れなのだっ!!

『カスタムCAR』2017年9月号掲載
BASE CAR:アコード・ツアラー 2010年型
OWNER:小林紀文サン
SOURCE:マキルファクトリー、SPEC 、type k autosource、ワイズナー

PHOTO/佐藤亮太 TEXT/サトウアキオ

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