【スタンス×ドリフト】置きでも走りでも魅せるワンビア仕様のS13シルビア

       
ドリ車というと、ひと昔前までは「キズやヘコミはバトルの勲章!」的なノリで、バキバキに割れまくったエアロをガムテで補修した体育会系マシンがゴロゴロしてたけど、それはもう完全に過去のハナシ。日本のドリ車文化が海を渡り独自の進化を遂げた「フォーミュラD」や、「スタンス」に象徴されるUSカスタムの影響もあってか、イマドキのドリ車はレーシングカー並みの機能やスペックを備えているのはもちろん、ルックス面に高感度なストリート派が一目置くほどのスタイルに変革している。そんな時代への変化を明確に感じさせた1台が、福岡のDフレンズ製作のS13シルビアだ。



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 フロントマスクは180SXのリトラクタブルに変更したワンビア仕様。フェンダーは前後ともワイド加工が施され、10・5Jリムのワーク・エモーションをアウトリップで投入。リアは国内のドリフトシーンで一時流行したバンパーレスを基本としつつ、アンダー部分にはアルミのガゼットを介してRE雨宮のFD用ディフューザーを装着。



 また、フードレスのエンジンベイに収まるパワーユニットはS14用の可変バルタイ付きSR20。サクション&冷却対策についてはオリジナルのVマウントで対処している。ちなみにこのユニットは暫定仕様で、ハイリフトカム以外ほぼノーマルだ。もちろんすぐにでもフルチューン化は可能だが、Dフレンズが近年プッシュしているのがエンジンスワップ。



「何が何でもSRにコダワリたい! という方ならハナシは別ですが、根本的なパフォーマンスアップを求めるなら、大排気量ユニットへの換装のほうが近道です。ウチでもすでにRB25や1JZを積んだシルビアを製作済みですヨ」と語るのはD1ライセンスも持つ、Dフレンズ代表の平島サン。



「大好きなクルマを仕事のベースに、17年間やってくることができたのは皆さんのおかげ。これからも滑るコーナーには福来る(笑)の精神で、ボク自身もガンガン走り続けて行きたいですネ」

『カスタムCAR』2016年10月号掲載
BASE CAR:シルビア 1994年型
SOURCE:ガレージDフレンズ

PHOTO/南井浩孝

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