鬼政號 名車のDNAを受け継ぐ箱絵と量感豊かな鏡面パーツの融合

箱2面とは別のペインターが描いたリア観音扉の絵もいぶし銀の出来映え。18発の筒出し丸テールをセットしたリア下周りも見応え満点のビューポイントだ。

       


大ぶりな鏡面パーツと箱3面ペイントで文句なしの存在感をアピールするチャレンジ精神旺盛な注目4tウイング車だ。

このペイント、どこかでみた気がする……と思った方は鋭い! 実はこのウイングボディは名車・恋愛丸がかつて背負っていたもので、一昨年、知人を経由してオーナーに譲られたのだ。箱2面に描いた雄大な風景画は、実力派ペインターのマインド美術室が手腕を振るった秀作。アースコンシャスな題材はもちろん、リアルなタッチとファンタスティックなカラーリングも見応え満点。別のペインターが描いたリアペイントとの競演は、リアセクション最大のみどころだ。

一方の鏡面パーツ群は、量感とデザイン性の両面からオリジナリティを追求。なかでも、人目を引く平型バイザーは、幅広な前面スペースに名文句アンドンを組み合わせるほか、側面を彩る角パイプ+菱形棒チップが独創性満点だ。同じく菱形棒チップでデザイン性を高めたミラーステーとの相性も申し分なく、観る者の視線をクギ付けにする。そのほか、フロントパネルに配したウイングマーク&弁当箱や、箱下に装備した赤色回転灯など、さり気なくもキラリと光るディテールメイクも、ツウ好みなスタイリングの演出にひと役買っている。現在は、シートキャリアとハシゴを鋭意製作中という。パーフェクトなフルアートスタイルまで、あと一歩のところまで来た。

【写真6点】量感とデザイン性から独創性を追求。

カミオン2009年8月号トップアートをもとに再構成

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