鏡ちゃん 懐かしのデコトラのテイストで飾り上げたアートトレーラ

大型パーツの目玉はメッキバンパーを2段重ねしたフロントのダブルバンパー! グリルの一部をオレンジで塗っているのは「メッキを際立たせるため」とのこと。

       


小・中学生のころからアートトラックが大好きだった北海道釧路市在住のオーナーが、古き良き時代のエッセンスを惜しみなく盛り込みながら、ジェットパック(粉のセメントを運ぶ特装車)をけん引する愛車の大型トレーラをアートアップ。レトロファン垂涎のスタイルを構築した。

再現性に優れた先祖返りを目指そうと、解体屋や中古部品販売店で、年代モノのアイテムを集めてまわった。フロント中央に配した「鷲」のレリーフや、その両サイドに装着した扇型のアンドン、リアエンドに配した「龍」のレリーフ&「熱風5000キロ」の鉄メッキアンドンなどは、そうしたお宝アイテムの代表的存在で、個性あふれるレトロスタイルの演出にひと役買っている。また、丈の低いウロコステンレス素材のシートキャリアも、あちこちを探してみつけ出してきた掘り出しモノ。

そのほか、シートキャリア上にマーカーアーチをこしらえたり、フロントパネルにV字マーカーを装着したりと、知人と一緒にハンドメイドでこしらえたデコトラ風味のパーツ群も魅力満点だ。

一方、唯一モダンな雰囲気を注入したキャブトップは、内側に蛍光灯を忍ばせた大ぶりな平型バイザーと、3本の角おこしパイプを立体的に組み上げた菱形棒チップ仕様のミラーステーのマッチングが秀逸。昭和モードを徹底的に追求した圧巻のレトロスタイルは、他車の追従を許さないアートアップが功を奏し、道内でも一目置かれている。

【写真5点】古き良き時代のエッセンスを投入。

カミオン2009年3月号トップアートをもとに再構成

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