大雄丸 鮮やかなフェラーリレッドと斬新なパーツ群が高次元で融合

プロテク背面に描いた「花魁」は、エアブラシ平山が手腕を振るった秀作だ。やわらかいタッチとカラフルな色使いが魅力的で、フェラーリレッドとの相乗効果により、妖艶な雰囲気を醸し出している。

       


関東一円に建築資材を運ぶオーナーの愛車は、カラーリングと鏡面パーツの両面でオリジナリティをアピール。ご自慢のフェラーリレッドで全塗装したボディには、迫力と独創性を兼ね備えたワンオフパーツを積極的にラインナップ。キャブ周りには、前面に3段分のアンドンスペースを設けたラッセルもどしバンパーをはじめ、前面に名文句アンドンを収めた平型バイザー、丸棒でこしらえた星型デザインを組み合わせたミラーステーなど、アートセンスの高さが光る鏡面パーツをバランスよく装着。

ミラーステーと同様の星型デザインを採用したドアバイザーや、1m30cmの横幅をもつバスマークなど(中央にはやはり星を採用!)、ディテールを彩るパーツもみごたえ満点だ。光り輝く各種メタリックパーツと鮮やかなフェラーリレッドが奏でる美しいコントラストや、各パーツに組み合わせた「黒字+赤文字」のアンドンも他車と一線を画す、このクルマならではのアイデンティティだ。
一方、荷台周りの見どころは、スリット状のアレンジを施したプロテクトップで、前面にセットした「愛國丸船團總本部」の横長アンドンが見応え十二分。撮影後には、プロテクトップやハシゴをリメイクするなど、さらに進化を遂げたという。今後の動向から目が離せない注目車だ。

【写真6点】タフな仕事をこなしながらも美麗なルックスを披露する秀逸ダンプ。

カミオン2009年5月号トップアートをもとに再構成

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