新星紫竜丸 一番星号への敬意を込めつつ超絶の独創スタイルを披露

シートキャリアの上方に設置したマーカーアーチは、アッパーセクション随一の注目パーツ。ナイトシーンで2色(赤&黄)のマーカーがくり広げるリレー点灯は圧巻だ。

       


超前衛的なアートスタイルで一世を風靡した軽トラの紫竜丸のオーナーが自身の集大成として、新たに4t箱車ベースのフルアート車を製作! 全国のアートファンの驚嘆を誘う注目株にスポットライトを当てていこう。

「飾りの原点である映画『トラック野郎』シリーズの一番星号の魅力に、現代的なセンスをプラスしました!」という言葉どおりのスタイルは、重厚にして華麗、美しくも圧倒的。久しぶりに出現した大物といっていい。

なかでも、一番星号へのオマージュとなる箱3面ペイントは、箱2面にシリーズ第10作の「鳳凰」、1枚モノのリアドアには第3作の「桃太郎(反転仕様)」を描くなど、その風情はまさしく伝説の一番星号。また、「鳳凰の羽」を描いたウロコステンレス素材のサイドバンパーや金塗りのドア、ルーフ上を彩るスパンコール仕様のシートキャリア&マーカーアーチ、フロントパネルを席巻するV字マーカーなど、箱3面画以外にも一番星号のエッセンスを多数取り入れて、ファンの期待に応えている。

一方、4本のしぼりパイプを立体的に組んだミラーステーや、前面に筒出しステンレスを並べた平型バイザー、全長2m強のスケールを誇るキャデラックバンパーなど、キャブ周りの大型パーツ群には紫竜丸のDNAを受け継ぐ斬新なデザインのパーツを多投し、あたかも一番星号が現代モデルとしてアップデートしたかのようなスタイルを作り上げることに成功している。

【写真6点】一番星号の魅力に現代のエッセンスを融合。

カミオン2009年2月号トップアートをもとに再構成

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