竜起丸 高品位なパーツを駆使して上質のレトロモダンを実現

これだけの完成度を誇るアートを披露しながら、いちばんのお気に入りはマフラーのサウンドだという。アート魂を揺さぶるような極上のサウンドは、企業秘密だという特別なマフラー加工から生み出されているそうだ。

       


後輪2軸のキャンターという珍しいベース車を果敢にアートアップした注目車の登場だ。精密機械輸送などに活躍するこのクルマのオーナーは、ZMベースのレトロアートダンプの傑作車「出撃壱番機」のオーナーとして知られるアートの達人だ。そのアートエッセンスを惜しみなく投入した箱車は、随所にみどころを散りばめた完成度の高い1台に仕上がっている。

メッキ&ステンレスのパーツ群で豪華に飾り上げられたトップパートは、鳥カゴ型シートキャリア、平型バイザー、平型ミラーステーで構成。バイザーとミラーステーには菱抜きデザインを採用して、統一感を巧みに演出している。また、バイザー前面をパンチング加工、側面は白のカラーパネルをセットすることで色味を抑え、メッキの輝きをアピールする手法もアートを熟知したオーナーらしい演出だ。

そして、クオリティの高さを感じさせるのがキャデラックバンパー。カッチリとしたフォルムからは加工技術の確かさが伝わってくる。さらに、フォグランプをセットした左右3発ずつの深掘り、ナンバー枠周りのパイロットランプなど、ディテールにおいても手抜かりはなく、実にみごとな出来映えを誇っている。

【写真6点】仕事と会社への愛情とプライドを表現する秀逸なディテールメイク。

カミオン2009年7月号トップアートをもとに再構成

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