毘沙門天5 統一感に秀でたアートを施して他車と一線を画した秀作ダンプ

荷台周りは鏡面ステンレスの波板と3段仕様のサイドバンパーで、ダンプらしい力強さに華やかさをプラスしたフィニッシュ。サイドバンパーと同じデザインが採用されたリアフェンダーとホイールスピナーが、より一層その華やかさを強調している。

       


四国は香川県で採石や残土を運ぶオーナーの愛車は、シンプルにまとめつつ随所に独自のアイデアを盛り込んだみごたえ十分の大型ダンプだ。 とりわけ目を引くのがプロテクトップとバイザーだ。どちらもホワイトの横長アンドンを中心に、その前後左右の面に抜き加工を施し、イエロー/オレンジ/レッドのカラーパネルをセットしてカラフルに仕上げている。

トップパートを彩る2大アートパーツを統一することにより、このクルマの魅力を大幅に引き上げることに成功しているのだ。さらに抜き加工+カラーパネルという手法はサイドバンパーやリアフェンダーにも踏襲され、クルマ全体をトータルコーディネートしている。また、600mmの厚みを誇る舟型バンパーは重厚感にあふれ、トップパートに劣らない存在感を発揮している。さらに、平行四辺形のアンドンスペースやナンバー枠下部のスリット、抜き加工を施したフラッグポールなど、ディテールにもみどころは盛りだくさん。ナンバー枠の6角形の抜き加工の内部にはストロボライトを内蔵、ナイトシーンへの備えも万全だ。

ほかにも太さに変化を付けた角おこしパイプ4本仕様のミラーステーや計15発の角テールを装備したリアセクションなど、独創性とアイデアが光るパーツが目白押し。これからも四国のアートダンプをけん引する存在として活躍を続けていくことだろう。

【写真5点】抜き加工+カラーパネルという手法。

カミオン2009年3月号トップアートをもとに再構成

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