桃色サロンIII 優美な絵と独創パーツで勝負するインパクト満点の全国的有名デコトラ

注目ポイント満載のリアセクションは、平安女性を描いた気品漂う傑作画と、箱の上下を彩る8角筒出しステンレスで、豪快かつ華麗に飾り上げている。

       


絢爛豪華に飾り上げられた歴代の桃色サロンのなかでも一際優れたオリジナリティと迫力、出色の完成度を誇る全国的有名車だ。 極上のフルメッキで統一したキャブ周りには、前面に丸型や6角形の深掘りを施した舟型バンパーをはじめ、前面に筒出しステンレスを並べた平型バイザー、前方へ十分な張り出しを誇るミラーステーなど、石倉板金製のワンオフパーツを積極採用。バスマークに刻んだ「桃色サロン」の文字を含めて、各所に組み合わせたアンドン類は、名匠・関口工芸製で統一している。

一方の箱周りには、背景に無数の花びらを散りばめつつ、平安朝の日本女性をモデルにした優美なペイントを採用(箱前面には有名女優の姿も!)。老舗のマッドペインターズが手腕を振るったペイントは、構図、タッチ、カラーリングの3拍子をそろえた傑作で、見る者の視線をクギ付けにする。

また、側面に多数の深掘りアンドンスペースを設けた大型箱ロケットや、段間に華やかなアンドンを組み合わせたサイドバンパー、左右にスリットをあしらったリアフェンダーなど、荷台周りに装着した鏡面パーツ群も見応え満点。合計22発の8角筒出しテールを配したリア下周りも、必見のビューポイントだ。

なお、ニックネームの由来となったピンク系のカラーリングは、この三代目でもアンドンを中心に踏襲されており、ナイトシーンでは艶やかなイルミネーションを披露する。’09年は配線関係をすべてやり直したそうで、「’10年はできるだけ多くのイベントに参加したいです」とのことなので、パワーアップした名車の雄姿を大いに楽しめそうだ。

【写真6点】オリジナリティと迫力、出色の完成度を誇る全国的有名車。

カミオン2010年2月号トップアートをもとに再構成

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