大和丸 アートのベテランが放つ独創性満点の硬派なダンプ

3連×5、計15発の角テールを装備して圧巻の仕上がりを披露するリアセクション。大型の泥除けにはコボレーンやシャシーとコーディネートしてホワイトをチョイスしている。

       


トラッカー歴25年というベテランドライバー。一時アートから離れた期間があったが、情熱は冷めやらず、この大型ダンプを引っ下げて再びアートの世界にカムバックを果たした。

豪快な大型ダンプを迫力満点かつ魅力的にアートアップした1台は、ホワイトとシルバーを基調とした硬派なスタイルを披露。アルミの縞板で造作された荷台サイドやケツブタ、サイドバンパーには、6角形にデザインした鏡面ステンレスを組み合わせてクルマ全体の統一感を巧みに演出している。 そしてダンプの見せ場であるプロテクターは、鏡面ステンレスのプレートを組み合わせてプロテクトップに2か所に切り欠きを設置し、見る者に強烈な印象を与える形状を創出している。このデザインは戦艦大和の艦首をイメージしたもので、その名をニックネームにしたこのクルマのアイデンティティを表すといってもいい部分だ。

キャブ周りでは、オリジナリティあふれるワンオフのミラーステーが抜群の注目度を誇示。平型バイザーは天板をスリット状に加工し、ミミにはパンチングステンレスと菱形棒チップをあしらって見応えを増すなど、工夫が凝らされている。そしてキャブボトムにはサイズ、デザインともに存在感たっぷりのラッセル戻しバンパーをセットして、フルメッキされたフロントマスクの迫力をより一層パワーアップすることに成功している。

パーツのデザインやディテールにベテランならではの経験値を注入し、高い完成度を実現した。現在はキャブハシゴの追加やリアフェンダーの加工など、さらなる進化を果たしたという。以前所属していた哥麿会への復帰も決まり、今後の活躍がますます期待される秀作ダンプだ。

【写真6点】再びアートの世界にカムバック。

カミオン2010年2月号トップアートをもとに再構成

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