スーパーアミーゴ ステンレス加工の妙技が冴える超絶アートが目白押しの人気車!

夢いっぱいのペイントが描かれたプロテクター背面。10発の8角テールを追加し、突き出した煙突マフラーと相まって豪快さをアピールする。

       


重機回送車をこれでもかとばかりに飾り上げ、その名を全国に轟かす有名車の登場だ。筒出しやパンチングステンレス、抜き加工をふんだんに投入したキャブアートは豪快にして繊細。また、全身に人気キャラクターのペイントをあしらって夢いっぱいのスタイルを構築し、女性や子どもからも熱い支持を受けている。

まずはキャブ周りの華麗なるアートから見ていこう。トップを飾るのが5段ハチ巻きを採用したシートキャリア。パンチングや抜きといったステンレス加工の妙技を随所に取り入れたスタイルが魅力の逸品だ。平型バイザーにも精細な抜き加工が施され、アイデアの豊かさとデザイン性の高さに圧倒される。さらにミラーステー、ドアバイザーにも同じデザインの抜き加工を施し、統一感あふれるアートを展開している。

そして、中央に角おこしパイプで製作した「AMIGO」の飾りが鎮座する鉄仮面と、筒出し&美麗アンドンで武装したビッグサイズのラッセル戻しバンパーが、圧巻のフロントマスクを創出。ベース車の面影を一切感じさせないアートっぷりには驚嘆するほかない。さらに驚かされるのは、フロントバンパーと鉄仮面が一体となっており、上下可動式だということ。実用面にも配慮してロードクリアランスを確保しているのだ。

また、昔ながらのギンギラのナイトシーンが好きという西村さんはあえてLEDを採用せず、電球マーカーと蛍光灯をチョイス。実に600個以上(!)にもなる電球マーカーは、懐かしくも絢爛豪華なナイトシーンを繰り広げ、見る者すべてを魅了する。仕事車でありながらスーパーアートの雄として君臨するこのクルマは、アートトラックの歴史に名を残す傑作といえる。

【写真6点】豪快にして繊細なキャブアート。

カミオン2010年1月号トップアートをもとに再構成

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