正真號 大型パーツをバランスよく配置した常州のやっちゃ場便

リア観音扉に描かれているのは、恵比寿様と大黒様。伝統的なモチーフを関口工芸らしい色遣いで描ききっている。

       



特に一定のスタイルにこだわることなく、好きなパーツを好きなように配置したという。しかし各パーツはデザインから受けるシャープな印象とは裏腹に、どれもかなりのビッグサイズ。1m20cmのラッセル戻しバンパーが、バランスよく収まっている姿からも、それぞれのパーツの大きさがおわかりいただけるだろう。

トップパートを飾るバイザー&ミラーステーは平型2段と角おこしパイプのコンビ。バイザーの抜き加工とミラーステーのエッジを効かせたデザインで、シャープさと繊細さを併せ持った独特の雰囲気を演出する。

ラッセル戻しバンパーも、鋭角なシルエットとサイドスリットで切れ味鋭いデザイン。スリット部分にはパンチングステンレスが配置され、内部のマーカーの働きでナイトシーンには別の表情が見られる。

角おこしパイプ×4本で構成されたキャブハシゴは、名匠・関口工芸の色彩豊かなアンドンを組み合わせて華やかさをプラス。同じく関口工芸が手がけたアオリの文字ペイントとリアの恵比寿様&大黒様のペイントと相まって、このクルマをより魅力的な領域へ昇華させている。

【写真6点】常州のやっちゃ場便仕様。

カミオン2012年1月号トップアートをもとに再構成

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