愛姫丸 迫力満点の大型パーツに加えて優美さを会得した重量級デコトラダンプ

トラック運転歴20年のベテランであるオーナーが手塩にかけている愛車は、平成4年車とは思えないほど美しくキープされたスタイリングが秀逸。オリジナリティに富んだパーツを組み合わせながらも、優れたトータルバランスを実現した美麗ダンプだ。

       



全長1m30cm、厚さ62cmのビッグスケールを誇るフロントバンパーは、その重厚なルックスもさることながら、ディテールの独創性もピカイチだ。

前面にギガ用のヘッドライトを収めるほか、両サイドには抜きデザインに黄色のカラーパネルを組み合わせた5段スリットを採用。路面ヒットのリスクを回避すべく、バンパー自体は油圧を用いての上下可動式としている。

また、キャブトップにも角おこしパイプ3本仕様のミラーステーや、蛍光灯をインストールした平型バイザーをコンビネーション。バンパーと同量の張り出しも功を奏し、周囲に圧倒的なインパクトを振りまいている。
一方の荷台周りは、プロテクターの前面をキャブ同色(メタリックピンク)で塗り上げるほか、プロテクターの側面を含めたアオリには美しいブ−ゲン柄のエッチングステンレスを採用。

また、額縁デザイン仕様のサイドバンパーにも、同様のエッチングステンレスをチョイスすることによって、無骨なダンプにエレガントな気品をプラスすることに成功している。

なお、プロテクター前方に煙突マフラーを設置したり、リア下周りに角テールを多投したりと、ディテールにもさり気なく魅力とみどころを用意。撮影後には運転席側のドアに「龍」を描き、ケツブタは縞板を素材にリメイク&30cmのカサ上げを行ったという。どん欲なまでに進化を続ける注目の1台だ。

【写真6点】迫力かつ量感たっぷり。

カミオン2008年11月号トップアートをもとに再構成

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