憧れの勇生丸をほうふつとさせる個性派スタイルを披露する千愛丸・いすゞフォワード

ルーフ上でインパクトを放つ巨大シートキャリアは、5列で流れるハチ巻きオレンジマーカーが見る者の視線をクギ付けにする。

       



320フォワードベースの千愛丸は、いわく「20年前から憧れている勇生丸にオマージュを捧げました」というイベント仕様車。勇生丸のエッセンスを随所に取り入れた個性的なスタイルは、目の肥えたアート・ファンも納得の仕上がりを実現する。

キャブ周りの目玉パーツは、ランドマーク的な存在として異彩を放つ特大シートキャリア。角パイプで土台を組んだそれは、上方を彩る5段ハチ巻きマーカーが圧巻!

前面に80発、左右に各30発を並べたオレンジマーカーは、絢爛豪華なナイトシーンの演出にもひと役買っている。そのほか、工作精度に優れたキャデラックバンパーをはじめ、前面に2列でマーカーを並べた平型バイザー、丸棒菱チップをあしらったミラーステーなど、プラティア製で統一した大型パーツ群は、それぞれに個性と迫力をアピールしている。

一方の荷台周りは、バスフェンダーを介して流れる2段サイドバンパーや、4連×2列で8角テールを収めたリアバンパー&10連テールボックスなど、アンダーセクションに見どころを集中させている。今後は箱に波絵&文字を入れるほか、箱上にバスロケットを載せることも検討中という千愛丸。完成に向けて、ますます目が離せない注目車だ。

【写真6枚】近くで見てもスキがない洗練と精緻な造作が見事!

カミオン2011年3月号トップアートをもとに再構成

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