アートトラック マーカーランプが300個! 歓楽街のネオンに負けてないぜ龍拳丸(1984年9月号)

キャデラックバンパーは地面スレスレなほど丈を延長しインパクト抜群の表情を演出。


↑マーカーランプ300個が一斉に点灯!

なんと形容していいのか、スゴーイですねえ、としかいえない派手さ加減だ。 目立つことにかけては右に出るものはないのでは……。

「マーカーランプは全部で300個ぐらい付いていると思うけどネ。 オリジナリティでは、やっぱ、デッキの半月型のグリーンのマーカーランプが面白いでしょう。これは鉄板にマーカーランプをびっしり並べたものなんだ」。

これだけランプを点けるとさぞかしバッテリー容量を大きくしないと、すぐ上がってしまうハズ。

「バッテリーは大型車用のを、ダイナモは1kgのものに交換してある。だから一晩、点けていても大丈夫。夜走るときはいつも点灯しているよ」。

マーカーランプの数に圧倒されてしまいがちだが、キャデラックバンパーもなかなか決まっている。 荷台のサイドはウロコステンレスを張った。
「まあ、これまでいろいろと手を加えてきたけど、いちおう完成したと思う。あと、やるとしたらボディカラーを思いきって派手にすることかな。自分で取り付けたりするのがなんといっても楽しいネ。 これまで200万円ぐらいかかってると思うよ」。

深夜、神田青果市場でよくみかける。


↑家庭用照明への変更など、内装は比較的おとなしめにとどめている。

——単独行動が基本のトラッカーでも、見知らぬ土地の深夜帯はふと心細くなることがあるのではないだろうか。そんなとき、対向車線からやってくる光の固まりが電飾全開のトラックで、しかもスライド時にラッパコールを互いに交わせたら、どんなに心強いことか。バスマーク上のアンドンに刻まれる「袖振り合うも他生の縁」は、そんなトラッカーの心意気を表したものに思えてならない。

文:編集部 カミオン1984年9月号をもとに再構成

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