白ボディにカラーバンパーというレアな仕様|1983年式 日産 スカイライン HT 2000 ターボRS-X 日産50周年特別記念車  Vol.3

標準は革巻き風だが、50アニバーサリーは本革巻きを採用。ただし川端さんが購入時には欠品していたため、同じ仕様のポール・ニューマンバージョンのステアリングを流用している

       

【1983年式 日産 スカイライン HT 2000 ターボRS-X  Vol.3】

Vol.2から続く

Vol.1|ノーズに輝くエンブレム。50アニバーサリー、その11の特別装備

Vol.2|1983年に400台限定で発売された特別な存在

Vol.4|子供が大きくなったら、この50アニバーサリーでドライブに出かけるのが夢


 スカイラン50アニバーサリーバージョンは、8月に発表されたばかりのスカイライン2ドアハードトップ2000ターボRS‐Xをベースに、数々の特別仕様が施されていた。まずボディカラーに関しては、今回紹介するホワイトとガングレーメタリック/ワインメタリックの2トーンを設定。また、標準車は前後ブラックバンパーだが、ボディ同色のカラードバンパーが採用され、ドアミラーは豪華なメッキドアミラーが採用されている。

ワンタッチでウインドーが昇降し、エンジンを切っても運転席のドアを開くと30秒間は作動するパワーウインドーのスイッチや、専用仕様となるボディ同色のカラードバンパーなど【写真11枚】



 インテリアに関しては、高級なシート地やドアトリムなどに専用品が用意されていた。シート地は、メイン部分がレッドのモケットで、サイド部はブラックの無地織物の組み合わせだ。ドアトリムなども同じマテリアルを採用。さらに、スカイライン専用に開発された本格派のシステムコンポを装備し、サウンドのクオリティーも追求している。また、手にしっくりとなじむ本革巻きステアリングは、やや太めで握りやすいスカイライン独特の設計となっている。もちろん、パワーステアリングやチルト機構も組み込まれているため、8ウェイ電動マルチバケットシートとの組み合わせにより、体形に合わせた自分好みのドライビングポジションに合わせることが可能となった。



 日産が誇る先進装備として採用されたのは、Y30セドリックが世界初となった雨滴感知式間けつオートワイパーだ。これはボンネット上に取り付けられたセンサーが雨を感知すると、自動的にワイパーが作動するシステムで、最新のエレクトロニクス技術を駆使した限定車にふさわしい装備だった。

Vol.1|ノーズに輝くエンブレム。50アニバーサリー、その11の特別装備

Vol.2|1983年に400台限定で発売された特別な存在

Vol.4に続く


1983年式 日産 スカイライン HT 2000 ターボRS-X  日産50周年特別記念車(DR30)
SPECIFICATIONS 主要諸元
全長×全幅×全高(mm) 4620×1675×1360
ホイールベース(mm) 2615
最低地上高(mm) 155
室内長(mm) 1805
室内幅(mm) 1370
室内高(mm) 1110
エンジン型式 FJ20ET型ターボチャージャー付き
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量(cc) 1990
ボア×ストローク(mm) 89×80
圧縮比 8.0:1
最高出力(ps/rpm) 190/6400
最大トルク(kg-m/rpm) 23.0/4800
変速比 1速3.321/2速1.902/3速1.308
4速1.000/5速0.838/後退3.382
最終減速比 4.111
燃料タンク容量(L) 65
ステアリング 形式リサーキュレーティングボール
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 前後とも205/60R15
発売当時価格 273.9万円


初出:ハチマルヒーロー 2013年 8月号 Vol.022(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1983年式 日産 スカイライン HT 2000 ターボRS-X 日産50周年特別記念車(全4記事)

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photo : MOTOSUKE FUJII/藤井元輔

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