西会津なつかしCarショー2024【4】大震災から復活を遂げたワンオーナーのバイオレットの勇姿

       
【西会津なつかしCarショー2024 Vol.4】
【3】から続く

西会津町で例年開催されている「西会津なつかしCarショー」。2004年から、「西会津ふるさとなつかしCarショー」の名前で開催されてきたこのイベントだが、開催中止などをはさみつつ、2018年から現在の名称となって実際されている。
イベントの全体の様子については【vol.1】にて紹介。

ここでは、参加車両の中から印象的なクルマたちをピックアップして写真とともに紹介していこう、

>> 【画像15枚】奇跡の復活を遂げたワンオーナーのバイオレットや、CVCCエンジン搭載のシビックのスポーティグレードが参加した西会津なつかしCarショー。

1974年式 日産 バイオレット ハードトップ1600SSS

サニーと510から大型化した610ブルーバードの中間を担うモデルとして登場した初代バイオレット。
実質的に510ブルーバードの後継モデルとして扱われ、4輪独立懸架を採用したスポーツグレードのSSSもラインアップされた。
ラリーでも活躍し、77年のサザンクロスラリーで総合優勝も飾っている。

オーナーはこのバイオレットを新車で購入し、今年で50年を迎えたワンオーナー。
自らメンテナンスなどをして維持してきていたが、2011年の東日本大震災で大きな被害を受けてしまった。
維持も危ぶまれていたが、フルレストアを敢行し、見事に蘇った1台だ。



>>直列4気筒1.6リットルのL16型エンジンにツインキャブレターを装着。エンジンルーム内部までフルノーマルのまま、美しく仕上げられている。



>>ホイールは希少な神戸製鋼製のマグネシウムホイールを装着。クロモドラより日本製ホイールを、というオーナーのこだわりだ。
なおこのホイールは、三菱ランサーのサファリラリー優勝記念で発売されたモデルとなっている。

1975年式 ホンダ シビックCVCC 1500RSL

初代シビックに、当時大きな課題となっていたマスキー法を始めとした排出ガス規制にいち早く対応したCVCCエンジンを搭載したモデルがシビックCVCCとなる。
初代シビックには5速MT+13インチホイール&ワイドタイヤにツインキャブレターの高出力エンジンを搭載したスポーツグレード「1200RS」が存在していたが、1500RSLは1.5リッターCVCCエンジン搭載版の「RS」といった趣の後継モデル。
シビックが全車種CVCCエンジン搭載に切り替わるタイミングで登場した。

時流に合わせて専用スペックのエンジンとはならなかったが、5速MTや13インチホイール等の装備はRSを引き継いでいる。


>>自らもメンテンナンスを行い、普段の足としてもこのシビックに乗っているという20代のオーナー。「エンジンも気持ちよく回り、珍しいボディカラーも相まってお気に入りです」と語ってくれた。


>>世界的にもいち早く排出ガス規制に対応したホンダのCVCCエンジン。


>>「CIVIC」の文字よりも大きい「CVCC」、ステッカーではなく「昭和51年排出ガス規制 適合車」というエンブレムが装着されているなど、環境対応が強くアピールされている。

1968年式 トヨペット コロナマークⅡバン デラックス

T40コロナの上級グレードに当たる派生車種として登場したコロナマークⅡ。
2ドア/4ドアのハードトップと4ドアセダンに加えて、バンとワゴン、さらに初代のみピックアップもラインアップされていた。
この個体は1968年に発売された初期型のモデルだ。


オーナーはホンダN360のバンモデルであるLNⅢなども所有していたバン好きのオーナー。ほぼオリジナルのワンオーナー車が大阪で売りに出されていたものを入手し、自らレストアしながら乗っているとのことだ。



>>エンジンは直列4気筒SOHC1.6リッターの7R型を搭載。ワゴンやHT,セダンの上級グレードには1.9リッターの8R型エンジン搭載車もラインアップされた。


>>荷室用のマットなども当時のものが残っている。ヘビーに使われがちなバンとしては非常に希少だ。

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【5】に続く
西会津なつかしCarショー2024

西会津なつかしCarショー
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text&photo : NOSTALGIC HERO/編集部

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