ライバル那智渡の駆ったSA22C【3】排ガス規制の時代、走りを追求して開発された初代サバンナRX-7|1978年式 マツダ サバンナRX-7 GT

大きなグラスハッチが特徴的なリアビュー。80年のマイナーチェンジで、リアコンビランプやバンパーの意匠が変更された

【1978年式 マツダ サバンナRX-7 GT Vol.3】

【画像15枚】タイトな室内はスポーツカーらしい雰囲気でまとめられており、GTとリミテッドは4本スポークのステアリングを装備。また、GTを含め内装色は単色が基本だが、リミテッドは上下に色分けされていた

理想に近い前後重量バランスなど、走りを徹底的に意識して開発されたことは明確。それゆえ、排ガス規制でパワーダウンを余儀なくされた国産車に失望したファンたちは、SA22Cに引きつけられたのだ。

SA22Cは、モデルライフの中で数回マイナーチェンジや改良が行われている。最初の改良は79年10月で、エンジンを希薄燃焼方式に変更。加えて、排ガス浄化方法もそれまでのサーマルリアクター式を触媒方式にしたことで、燃費性能がアップした。また、80年11月にはボディ一体形状のエアダム付きウレタンバンパーを前後に装備し、空力性能が向上した。

>>ホイールは純正スチール。GTおよびリミテッドは、185/70R13サイズを装着。そのほかは、スーパーカスタムが165/SR13、カスタムは6.45-13だった。

>>マフラーはデュアルフィニッシャーを採用。タイコの左横に見えるのは、サーマルリアクター用のパイプ。

1978年式 マツダ サバンナRX-7 GT(SA22C)

全長×全幅×全高(mm) 4285×1675×1260
ホイールベース(mm)  2420
トレッド前/後(mm) 1420/1400
車両重量(kg)  1005
エンジン型式  12A型
エンジン種類 2ローター・ロータリー
総排気量(cc) 573×2
圧縮比9.4:1
最高出力(ps/rpm) 130/7000
最大トルク(kg-m/rpm) 16.5/4000
燃料タンク(ℓ)55
変速比 1速3.674/2速2.217/3速1.432/
4速1.000/5速0.825/後退3.542
最終減速比 3.909
ステアリング ボールナット
サスペンション前/後 ストラット/4リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリング
タイヤ 185/70R13(前後とも)
発売当時価格 140.0万円

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【4】へ続く

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1978年式 マツダ サバンナRX-7 GT(全5記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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