【大人のシャコタン☆ブギ】スターシャークをアウトリップでぶち込み! インテリアもコンディション抜群な昭和のシャコタン、61チェイサー☆

まるで漫画「シャコタン☆ブギ」の世界観をそのまま再現した昭和のシャコタン、61チェイサー

       
ハイソカー3兄弟からの刺客、極美61チェイサー! 足元キメた端麗フォルムにハート鷲掴み♥

【画像10枚】OBAステにアバンテならではのシマシマシートが美麗なインテリア、ため息もんの絶妙なツラっぷりにリア足ナローの真髄を見る足回り、名機1G-Gを積むエンジンなど、往年の61チェイサーの全容はココから!!

シャコタン旧車の定番として君臨するGX61。
このベースの第1次カスタムブームは、今を遡ること30年ほど前。
当時のヤンチャな若者にとってはちょいと型落ちで、イジるとなれば、ノーサスでのシャコタンがスタートライン(笑)。
まるで漫画「シャコタン☆ブギ」の世界そのままで、モテるためのクルマ作りが基本。
そう、クルマ好きな若者にとっては、まさしく遊べる恰好のベース車だったのだ。

この61チェイサーに乗るオーナーも、御多分にもれずGX61を乗り継いだ当時世代のお方。
大人になって改めて欲しくなり、各方面で探し続けて出会ったのがこの極上のアバンテとなる。

もちろん、当時とは違い、カスタムに対する知識や経験も積んで現在に至っているため、そのノウハウを余すことなく投入。
“当時では決して成し得なかった大人のシャコタン”を目指しているのだ。

足元はフロント8.5J、リア10Jのスターシャークをアウトリップでぶち込み!
特にリア足にキモがあり、セミトレのマウント位置は約8mmナロード。
それとともにフェンダーを純正ラインに準じてわからない程度にワイド化。
低さが際立つ美脚を生み出した。
もちろん、この状態でもきっちりストロークさせ乗り心地も確保している。
時代を経て、タマ数も減少しているGX61だけに、作りはもちろん、扱い方もジェントルに進化させたワケだ。

あれから数十年。
当時の若者も立派な大人になり、クルマに対する意識も大きく変化した。
そんな大人が、クルマのイロハを教えてくれたGX61に、改めて魅力を感じるのは単なるおセンチ気分に浸っているからではない。
今のクルマには失われた個性や造形美を持つだけでなく、何よりも現代的な足のフィットメントが似合うからこその選択なのである。



>>純正のボディカラーがパールホワイトだったため、インテリアカラーはカーキ。シートのコンディションは最高の状態だったため、純正そのままをキープ。5速マニュアルミッションも純正だ。


>>ステアリングは当時に倣って、OBAステφ28をセット。このチョイスも往年のファンには涙モノ!!


>>コンソールリッドには’90年代初頭に流行ったグラフィックイコライザーを多数並べて装着。サウンドに応じてピコピコ動くバーグラフは、今も現役で大活躍している。しかも、オーディオソースはスマホをブルートゥースで接続する現代っ子ぶりだ。


>>足元に採用したのは、昔から好きだったというスターシャークの14インチ。リバレルによって深リム化しつつ、定番92ショート車高調を採用。これにより、低いながらもきっちりフェンダーに収めている。


>>ツインカムで高回転まできっちり回り、なおかつ心地よい6発サウンドが楽しめるトヨタの名機1G-GEU。今でもオールドトヨタ好きの間で人気を誇るエンジンだ。


>>写真ではほぼ見えないが、水野ワークス謹製のオリジナルタコ足をセットし、そこからワンオフのステンデュアルマフラーでコーデしている。スタイリングはもちろんのこと、抜けの良さを獲得しているのだ。これにより、1Gらしい甲高いサウンドを奏でている。


>>足回りのセッティングは、フェンダーにホイールを被らせる当時のスタイルをトレースするのではなく、現在のシャコタン事情であるスタンス的なアウトリップでコーディネートしている。


>>このスタイリングを完成させるため、セミトレアームは内側に約8mmのオフセット。これにより深リムを収め、外装の切った張ったによる大掛かりなカスタムではなく、純正コンディションをキープするのがオーナーの狙いだ。


>>フェンダーはナチュラルに叩き出し、モールを残すことで、純正らしさを保ったことがコダワリ。


>>ため息もんの絶妙なツラっぷりが美麗な61チェイサー。まるで漫画「シャコタン☆ブギ」の世界観をそのまま再現した昭和のシャコタンここにアリだ。

【画像10枚】OBAステにアバンテならではのシマシマシートが美麗なインテリア、ため息もんの絶妙なツラっぷりにリア足ナローの真髄を見る足回り、名機1G-Gを積むエンジンなど、往年の61チェイサーの全容はココから!!


『カスタムCAR』2018年12月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:チェイサーアバンテ ツインカム24/1982年型
SOURCE:水野ワークス

PHOTO/南井浩孝 TEXT/渡邊大輔

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