1JZクラウンバン【6】1基目の失敗を活かし、2基目へ。その万全の仕様とは?|1969年式 トヨペット クラウンバン

純正メーターにこだわるオーナーも多いが、市原さんはデザインのバランスが取れたオートメーター製に交換して、イメージを一新

直列6気筒のM型、もしくは4気筒のR型が標準設定だった50系クラウンに、同じトヨタの直列6気筒ユニットである1JZ型を換装するのはよく知られた方法だ。だが、ただ積んだだけでは、思わぬ落とし穴が! 失敗を経て見事に復活をとげた前期型バンの改善策から、クラウンカスタムの明るい未来が見えてくる!

【1969年式 トヨペット クラウンバン Vol.6】

【画像23枚】エアコンのユニットはセダン用の吹き出し口とヴィンテージエアーのユニットを組み合わせて使用する。これで真夏も問題なし!

そこで2基目の1JZ型換装にあたり、カップリングファンを採用することにしました。以前はスペースがないために装着を断念しましたが、今回はコアサポートにラジエーターを埋め込むように加工しました。

同時にラジエーターのサイズを拡大、コンデンサーの容量アップを行い、エアコン用に前置きの押しタイプの電動ファンも付けて万全の体制にしています」

また、1JZ型エンジンそのものが徐々に市場から姿を消している事実を踏まえ、中古エンジンのブロック面取り、オイルライン加工、バルブシート&ステムの打ち替え、コンロッドやピストンのバランス取りといったオーバーホールも行なっている。


>>ステアリングコラムは50後期型AT車用を移植し、その上にオートメーターのタコメーターを固定している。
全ての画像を見る

【7】へ続く

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1969年式 トヨペット クラウンバン(全7記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

RECOMMENDED

RELATED

RANKING