L型チューンド情報局04【3】TC24-B1Zにも互換性あり! OS技研のキットによって開かれるL型チューンの新たなトビラ

下がL28型3.0Lキット専用品として開発されたフルカウンタークランク、上がL28型純正のクランク。ともにストローク量は79㎜

OS技研が、TC24‐B1Zの腰下を採用したパワー志向のL28型3.2Lキットに続き、3.0Lキットをリリース。ショートストロークのフルカウンタークランクによる、レスポンス派のマインドを満たす設計だ。文字通り、タコメーターの針が踊る、究極のレーシングレスポンスが味わえる!

【L型チューンド情報局04 vol.3】

【画像27枚】3.0L仕様のレスポンスの良さを追求したチューニングキット。

なお、このキットには、TC24‐B1Zとの互換性があるところもポイント。クランクとコンロッドを使うことで、現行TC24を3.0L仕様に組み上げることが可能。3.2L仕様にはない高回転&超ハイレスポンスなTC24が実現するわけだ。

さらに、L28型純正クランクに対応する芯間140.5mmのロングコンロッドも開発中で、もうすぐ発売される予定だ。これにより、φ89mm鍛造ピストンとロングコンロッドをL28型純正クランクで組むことも可能になる。今回紹介したOS技研の3.0Lキットにより、L型チューンの新たなトビラが開かれることになる。


>>材質は特殊なクロモリ鋼。RB26型用の幅狭なニスモ製コンロッドメタルを使うため、OS技研製のクランクはクランクピンの幅が狭く、それだけでも強度が増す。


>>レスポンス重視の設計となる3.0ℓ用のフルカウンタークランクは、慣性モーメントを低減するために、カウンターウエイトはもちろん、クランクアーム部まで、徹底した軽量化が図られている。


>>L28型純正クランクとOS技研のフルカウンタークランクの重量を比較。右の純正クランクの重さは21.38㎏。一方、左のOS技研のフルカウンタークランクは21.22㎏で、その差は160g。純正のセミカウンターの重量をフルカウンター仕様で下回るという、画期的な軽さを実現している!

【1】【2】から続く

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

L型チューンド情報局04(全3記事)

TEXT:HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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