【刑事ドラマ旋風】劇中に登場する覆面パトカー「特命車」たち|日産 スカイライン 2000 GT-E・S【2】

世代を超えて……画面の中で輝いた特命車

【1】から続く

当時『太陽にほえろ!』と並んで人気だった『特捜最前線』。他の刑事ドラマと違って犯人を殴り倒したり銃撃戦をするような過激なシーンは稀。刑事間の衝突や人情などといった、内容が濃くストーリーを楽しむという点で差別化されていた。

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話がやや逸れたが、特捜最前線の劇中に登場する覆面パトカーは「特命車」と呼ばれる。番組スポンサーが日産だったため登場する特命車は軒並み日産車で、その中心はスカイラインとセドリックだ。当時の日産主要車種は4年サイクルでフルモデルチェンジしていたため、10年という長い放送期間のなかで両車は世代をまたいで登場。スカイラインはケンメリ(C110)からジャパン(C210)、R30、R31の4世代、セドリックは330、430、Y30の3世代が特命課の活躍を支えた。

また、海外ロケ編でも「特命車は日産」というこだわり。たとえば第275話と276話のハワイ編ではフェアレディZとブルーバード、第407話と408話のベルギー編ではセドリックとブルーバードの現地仕様をそれぞれ使用している。

当時10歳にも満たない少年には、このドラマは難解だった。それから30年。今なら最前線で社会と格闘する男たちの魅力を存分に味わえるだろう。自分がどれだけ大人になれたのか……このドラマを見て確認したい。
【画像16枚】特捜最前線で使われたそのほかの特命車も紹介。セドリック&グロリア、R31スカイライン、R30スカイラインが使われた。特にR31スカイラインはシリーズ終盤まで活躍した



>>直線基調のデザインが時代を感じさせる。フロアマットは当時物。



>>ハコスカ、ケンメリと同じ2L直列6気筒のL20型エンジンだが、インジェクション化されている。最高出力は130ps。

OWNER’S VOICE

1979年のマイナーチェンジで角形ヘッドライトになったとき、「どうしても丸めが欲しくて」と購入を決断。近所のディーラーに残っていた在庫車両のうち、黄色のGT-E・Sを新車で購入した。約20年にボディの修復と同色オールペイントを行い、その頃から『特捜最前線』の特命車グループの一員として、ドラマのロゴのナンバープレートやパトランプを装着して仲間とともに参加している。



【1】から続く

日産 スカイライン 2000 GT-E・S(全2記事)
初出:ハチマルヒーロー 2017年9月号 Vol.43

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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TEXT:Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:KIYOSHI ICHIKAWA/市川潔

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