バルカン砲、ルーフの小型カメラなど、実際に特殊装備が使われるシーンが多かったパジェロ【ゴリラ・警視庁捜査第8班 3-2】三菱 パジェロ メタルトップ ワゴン V6 3000 スーパーXL

早期警戒システムや通信管制システム、武器管制システムの各機能は運転席頭上の各種スイッチで操作するようだ。第21話では、風間がダイヤル→レバー→スイッチの順に操作して、特殊弾を発射した。

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G8が所有する特殊車両のなかで、最も多くの機能を搭載しているのが、GⅥ。ベース車は初代パジェロ、グレードはスーパーXL。4WD性能をそのままに乗用車感覚をいち早く取り入れたクルマである。

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 さて、GⅣが装備する多彩な特殊システムの使用シーンを紹介しよう。まず第21話「一発の銃弾」では、犯人グループが乗るオールズモビル・カトラスに向かって、バルカン砲から特殊弾(発信物質を含むペイント弾)を発射。全方位追尾システムを使って追跡する。また、第10話「博多大追撃」や第22話「ある戦場」ではルーフの小型カメラで撮影した映像を本部に転送して状況把握にひと役買った。このほかでは天気予測や指紋情報システムを使用。ただし、特殊装備が使用される目立ったシーンはこれくらい。車内に目を向けると特殊車両のなかで最も派手にコンピューターやモニターがセットされ、多くのスイッチが並ぶが、残念ながらそのほとんどが使用されることはなかった。

 ちなみに、GⅣはシリーズ後半でブラッシュアップされている。それが第34話「小さな目撃者」で、オーバーフェンダーとワイドタイヤを装着したワイドボディとなった。これは車両を替えたのではなく、従来使用していた車両をワイドボディ化しているようだ。

 GⅣのメインドライバーは谷川竜太郎が演じる谷川竜。伊達&風間の弟分的存在で、ちょっと子どもっぽく頼りない面もあるが、それをGⅣが見事にカバーしたのだった。
【画像23枚】シートは前後ともにノーマル。表皮の破れなど大きな傷みはなし。車内最後部には後付のエアコンを設置。詳細は不明だが、三菱重工の名前が入っているので、純正品だと思われる



>>搭載エンジンは6G72型の3L V型6気筒SOHC。ベース車のパジェロでは1988年9月に追加されたエンジンだ。一発始動で状態の良さを見せた。



>>このパジェロも室内に大きな傷みや汚れはなく、非常に良い状態を保っている。



>>センターコンソールは上部に4インチカラーディスプレイ、中段に自動車FAXと無線機、下段に小型ビデオカメラのメインユニットをレイアウト。各スイッチは、上段のオレンジがHUD照準システム、中段のグリーンが指紋情報システムや音声通信&文字通信、特殊無線、バースト通信。その他のレバースイッチの用途は不明。

【1】から続く

三菱 パジェロ メタルトップ ワゴン V6 3000 スーパーXL(全2話)
初出:ハチマルヒーロー 2017年9月号 Vol.43

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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TEXT:Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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