最終戦までもつれたシリーズチャンピオン争い。我らが沙霧のレースの結果は!?|井下沙霧の競女挑戦 KYOJO CUP最終戦【2】

シーズンを走り切り、ボロボロの状態となったミハラレーシングチーム34号車のVITA-01。来期は表彰台に上がることを願う。

KYOJO CUP 最終戦(第4戦)が2023年11月26日(日)に行われた。最後までシリーズチャンピオンが決まらない中、三浦愛と翁長実希の最後の決戦がスタート。ミハラレーシングの運命を決めるべく、井下沙霧の最後のレースが始まった。

【井下沙霧の競女挑戦 KYOJO CUP最終戦 vol.2】

1周目から三浦の後ろにピッタリと付けていた翁長は「いつもの通り最終ラップ勝負かと思ったのですが、愛さん(三浦)のスピードが上がらなかったので早めに仕掛けました」とレース後に話す。

スピードが上がらなかった三浦は後半に入ると2位を守る走り。その状況を「3周目からマシンがおかしいと分かり、後半はシリーズチャンピオンのために2位を維持することにしました」と話す。

最終順位は翁長、三浦の順だったが、開幕戦のポイント差を埋めることができず、6ポイント差でシリーズチャンピオンは三浦のものとなった。

沙霧はタイム的には自己ベストを更新し、決勝でもセカンドグループに迫る走りを見せたが、終盤でスピン。その後は緊張の糸が途切れてペースが上がらず、最終的な順位は21位であった。

ミハラ自動車としては初めてのレース活動、沙霧もカート以外では初めてのレースという中で大健闘の1年だったが、結果としては納得できるものではなかった。

来期もミハラレーシングチームとして参戦する予定だが、その体制はまだ未定。次号において発表予定となっている。

【画像19枚】最終戦までもつれたシリーズチャンピオン争いは決着。我らが沙霧とミハラレーシングも大健闘の1年だった。


>>KYOJO表彰式。全レースでトータル86ポイントを獲得した三浦愛がシリーズチャンピオン。シーズン通して三浦と一騎打ちをした翁長実希がトータル80ポイントで2位。坪井翔との結婚後、初のシーズンとなった斎藤愛未は永井歩夢との差がわずか1.5ポイントのトータル46ポイントで3位。最終戦のみ全順位のポイントが通常の1.5倍となるため、最後まで気の抜けないレースが続いた。


>>毎年、KYOJO CUP最終戦ではレジェンドドライバーによる「AIM Legend’s Club Cup」が開催。ドライバーはKYOJOのマシンを借りて出場するが、ミハラレーシングチームの34号車に搭乗したのは佐藤琢磨を輩出した中谷塾の中谷明彦さん。レジェンドドライバーと記念写真を撮るミハラグループ代表の三原崇敬さん。



井下沙霧 Sagiri Inoshita

10歳からカートの世界に魅了され、18歳でカートレースデビュー。2020年に中山カートレースのノービスクラスのチャンピオンとなり、2021年からシニアMAXクラスに。RMC九州シリーズ、中山カートレースに参戦し、表彰台を獲得するなど活躍。2023年よりプロレーサーを目指し、KYOJOの世界へ。

MIHARAミハラ自動車

ミハラレーシングチームへの応援ありがとうございました。来期もチームとして参戦が決定。体制も新たになる予定だが、本誌のスポンサードは継続。全戦取材、掲載を行う。


【1】から続く

photo : Hayato Tsuchiya/土屋勇人 cooperation : MIHARA/ミハラ自動車

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