旧車好きの両親のもとで育ったハチマル女子。心を掴んだのはリトラクタブルヘッドライト!|1991年式 ホンダ プレリュード XX

親娘3人でさまざまなイベントに参加してきた彼女とプレリュードXX

       
【ハチマル女子会 File.22 1991年式 ホンダ プレリュード XX】

 2012年に開催されたハチマルミーティングで女子会賞を受賞した赤いセリカコンバーチブル。その助手席に乗っていたのが当時18歳のオーナー。授賞式で「娘が免許をとったのでセリカを譲ります」と言った通り一度はオーナーに譲られた。

 小さい頃から将来は母親のセリカに乗ることを夢見ていたオーナーだったが、やはりセリカは母のものであって自分のものという気がしない。そこで改めて自分のクルマ探しを始めたのだが、候補に上がったのがAW11、アルシオーネ、スタリオン……。およそ若い女性の思考ではないが、それは彼女の責任ではなく、間違いなく家族の趣味趣向の問題。

 父親はS110シルビア、母はST162セリカ。親娘3人でさまざまなイベントに参加してきた彼女が旧車好きにならない方がおかしい。

 特に彼女の心をつかんだのはリトラクタブルヘッドライト。現在は安全基準をクリアできず発売されることのないこの機構を持ったクルマはハチマル車がほとんど。いよいよ自分のクルマ探しに乗り出したときも自然とリトラクタブルライトのクルマが選択の基準になってしまったのだった。

 そして彼女の目に留まったのがBA5プレリュード。ワンオーナー車で完全なノーマル。誰の目から見ても程度の良い、掘り出し物のクルマだった。

 もともと仲の良かった母はもちろん、プレリュードを購入してから父との会話も増えたというオーナー。「クルマを眺めながら父と息子のような会話をしています」と笑う。

 今は、親子3人それぞれの愛車で行くツーリングを楽しんでいるという。

【画像9枚】パンプスやブランドバッグで女性のクルマと認識できるが、装飾品は一切なく、男前な内装に仕上がっている。ホイール探しは模索中であり、一番のお気に入りは新品購入したハヤシストリートとのこと



>>エンジンは完全ノーマル。調子がいいうちは何もしないという鉄則を守り、今後も手を入れる予定はないという。



>>マフラーはデザイン重視の柿本改。迫力ある低音で、トルクがあり乗りやすさが向上。パーツは基本的に父に相談し、いきつけのパーツショプで購入。


OWNER

可愛らしいオーナーだが性格は男前。就職したての給料を貯めて即金購入。次はリトラのNSX購入を目論んでいる。




初出:ハチマルヒーロー 2017年3月号 Vol.40
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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TEXT : HACHIMARU HERO / 編集部 PHOTO : RYOTA SATO / 佐藤亮太

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