「最近は71系の車両価格が上がっているだけでなく、パーツの値段も高騰しているので……」|1985年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ グランデ ツインカム24【3】

トランク上には、ハイソ系御用達のブーメランアンテナが。左側のFMアンテナは、オーナーこだわりの角度で装着されている

【2】から続く

当時のハイソ仕様を完成させるためにハードトップを購入したオーナーは、フロントバンパーやグリルマスク、サイドステップなどを装着し、当時にタイムスリップしたかのようなルックスを完成させた。

【我が名はGX71 トヨタ マークⅡハードトップ グランデ ツインカム vol.3】

 なおエンジンはノーマルだが、排気系は当時の定番だったトラストのタコ足と、購入時から付いていたワンオフのデュアルマフラーの組み合わせ。これらにより、ちょっぴりヤンチャなサウンドを奏でている。

 なお、装着されているパーツのほとんどが当時もので、収集にはさぞかし苦労したと思われる。オーナーいわくその通りで、「最近は71系の車両価格が上がっているだけでなく、パーツの値段も高騰しているので……」と話す。

 そして、「これでひと通り完成しました。自分でも気に入っています。ただ、フロントバンパーとリアアンダーをヒロに交換し、ホイールもヒロV1に変えられれば最高ですね」とオーナー。若い頃にあこがれたハイソ仕様は完成したが、理想はまだ先にあるようだ。

【画像17枚】フロントガラスには80年代から90年代前半にかけて、エアロパーツで名を馳せたヒロモーターのステッカーが貼られている。エンジンはノーマルのままで、大きなトラブルなく使えている




>>静電気を除去する導電性ゴムのベルトも定番で、「SEIDENKI TOURU(セイデンキ トール)」というネーミングもナイス。マフラーは購入時から付いていたステンレス製デュアル出し。


OWNER’S VOICE

エクステリアからインテリアまで当時モノが満載

「いろいろな旧車に乗ってきて、キャブが面倒になったこともマークⅡを買うきっかけになりました」と裏話を聞かせてくれたオーナー。若い頃にできなかったハイソ仕様への思いは強く、エアロから小物まで当時モノで揃えているが、そのなかでも「ヒロのエアロがいちばんカッコいい」と話す。
 また、スターシャークやスーパーボルク、BBSといった定番ホイールはいくつも持っているが、テクノRバンパーがお気に入りでいつも履いているそうだ。





マークⅡ ハードトップ グランデ ツインカム24(GX71)

全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1385
ホイールベース(mm) 2660
トレッド前/後(mm) 1425/1440
車両重量(kg) 1280
エンジン型式 1G-GEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 9.1:1
最高出力(ps/rpm)160/5200
最大トルク(kg-m/rpm) 18.5/5200
変速比 1速3.566/2速2.056/3速1.384/4速1.000/5速0.850/後退4.091
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 195/70R14(前後とも)
発売当時価格 240.9万円


【1】【2】から続く

初出:ハチマルヒーロー 2017年3月号 Vol.40
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1985年式 トヨタ マークⅡ ハードトップ グランデ ツインカム24(全3記事)

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TEXT:Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:AKIO HIRANO/平野 陽

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