タイヤまで24年前の純正品が装着されていた! ハコスカからR32GT-Rニスモに乗り換えたオーナー。長年のあこがれだった夢を特別なクルマで叶える|1990年式 日産 スカイライン GT-R ニスモ【3】

写真のぬいぐるみは購入記念にオーダーして作ってもらったそうだ

【1990年式 日産 スカイライン GT-R ニスモ vol.3】

【2】から続く

「この個体、じつはある自動車専門誌の特集記事に掲載されていたものです。R32GT-Rは学生時代にあこがれた夢のクルマでした。それが立ち寄ったガソリンスタンドの待合室で偶然手に取った雑誌で目にしたことに運命を感じて、すぐに見に行って即決しました」と語るのはオーナー。GT-Rなのにフルオリジナルで走行距離が少なかったことも決め手で、タイヤまで24年前の純正品が装着されていたそうだ。「経年劣化によるゴムの硬化は避けられませんので、ホースやブッシュ類は交換しましたが、それ以外のエンジンや足回りは今でもまったく問題ありません」とオーナー。屋内駐車場で保管し、雨の日は一切乗らないというこだわりも見せる。「フルオリジナル、グッドコンディションをずっと維持していきます」と決意を語った。

【画像15枚】グループA参戦のための500台限定車。エボリューションモデルとして誕生、販売されたR32 スカイライン GT-R ニスモ。その心臓、RB26DETT型のエンジン前側にあるクランク角センサーのボルト部分に貼られる封印シール。これは「部品」として購入できるそうだが、この個体は正真正銘、一度も破られていない

RB26DETT型エンジンのスペックは基準車と同じ。だが、タービンの材質をセラミックからメタルに変更。これはレースでの耐久性を考慮したため。また、A/Rを高速走行向けにするなど、特性もやや異なる。
>>RB26DETT型エンジンのスペックは基準車と同じ。だが、タービンの材質をセラミックからメタルに変更。これはレースでの耐久性を考慮したため。また、A/Rを高速走行向けにするなど、特性もやや異なる。


通常、エンジンルーム右奥にABSユニットが配置されるが、ニスモには装備されない。
>>通常、エンジンルーム右奥にABSユニットが配置されるが、ニスモには装備されない。

通常、GT-Rニスモはアクティブアメニティシステム(フルオートエアコンとオーディオ)は装備されないが、前オーナーがオプションでエアコンを装着。オーディオはオーナーが購入後に純正品(後期用)を取り付けたそうだ。センターコンソール上部の3連メーターも純正装備品。
>>通常、GT-Rニスモはアクティブアメニティシステム(フルオートエアコンとオーディオ)は装備されないが、前オーナーがオプションでエアコンを装着。オーディオはオーナーが購入後に純正品(後期用)を取り付けたそうだ。センターコンソール上部の3連メーターも純正装備品。




スカイライン GT-R ニスモ(BNR32)
全長×全幅×全高(㎜) 4545×1755×1340
ホイールベース(㎜) 2615
トレッド(㎜) 1480(前後とも)
車両重量(㎏) 1400
エンジン型式 RB26DETT型
エンジン種類 直列6気筒DOHCツインターボ
総排気量(cc) 2568
ボア×ストローク(㎜) 86.0×73.7
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 280/6800
最大トルク(㎏-m/rpm) 36.0/4400
変速比 1速3.214/2速1.925/3速1.302/
4速1.000/5速0.752/後退3.369
最終減速比 4.111
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション マルチリンク(前後とも)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 225/50R16(前後とも)
発売当時価格 441.0万円

1990年式 日産スカイライン GT-R ニスモ(全3記事)

初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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text:Rino Creative/リノクリエイティブ photo:AKIO HIRANO/平野 陽

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