<三留兄弟製作所>なくなるのは残念だけれど「念願叶ってすごく嬉しい気持ちもあります」|スバル360で素敵探検 大貴誠のレディーバードの旅 第50回【3】

実は……三留さんからの帰り道、最初はよかったのに、アクセル踏んでもなかなか進まないという事態に! しばらくクルマを休ませ、エンジンはすぐかかるのに時速5kmぐらいでしか進まない……到底公道を走れないので久々にJAFに電話

【2】から続く

前回は三留兄弟製作所を閉める理由が語られた。代表と一緒に工場を支えた方が体調を崩し、ここが潮時だと思い店を閉める決断をしたそうだ。だが代表は工場にある機械と一緒に別の店へ移籍することが決まった。

【大貴誠のレディーバードの旅 第50回 vol.3】

 それでも、この工場は10月には終わりになります。いい味のついた機械のいくつかは磯子に引っ越すけれど、この歴史を刻んだ素晴らしい建物はなくなっちゃうのです。

 何かが終わる時、特別にそれが光ってみえること、そして終わってしまった後に静かに忘れられることは、世間ではよくあることです。スバル360を、旧車を、古くて素敵なものを愛する大貴誠は、いつまでもそれを忘れないで、思い続けることでまた新しいものが生まれて素敵なものに育っていくように、何かできることがあれば少しでもやりたいのです。三留さんのお話しを伺って、その思いがすごくわいてきて止まらなくなりました。頑張ろう。

【画像22枚】少しずつレディーバードの整備についても勉強している大貴誠ですが、さすがにエンジンばらして部品交換、などというところまでは行ってない。なので、こちらで見せてもらった「内燃機関とその部品、クランクやピストン、ベアリング」「削り出される前の金属筒」「さまざまなサイズのドリルの歯」「旋盤やボーリングの機械」にはほとんど触ったことはありません



>>節男さんの移籍先である「プロップマン」の石井さんにもぜひお話を聞きたい…と思ったら、節男さんが電話して呼んでくださり、なんと大貴誠と同じ小学校の卒業生ということが判明。石井さんは昔から三留さんのしごとを見てきて「弟子入りしたい」と思っていて、でも「三留兄弟製作所」があるときはまだ節男バリバリだし(今もバリバリですが)「弟子なんてまだまだ」と言ってたそう。



>>今回、製作所がなくなるのは残念だけれど「念願叶ってすごく嬉しい気持ちもあります」と。



【1】【2】から続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2019年10月号 Vol.195

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

大貴誠のレディーバードの旅 第50回(全3記事)

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