「クルマは走らなければ意味がありません」オーナーが思うクルマの楽しみ方とは?|1970年式 ダイハツ コンパーノスパイダー【3】

手前にあるのが初期型のコンパーノスパイダー。最初は部品取りであったが、レストアを行った。自家塗装というから驚き

ダイハツが小型4輪車であるコンパーノを発表したが、後継者であるコンソルテの登場と、トヨタとの業務提携によりコンパーノは終わりを告げることになった。そして現在、そのコンパーノに目をつける方がいた。

【2】から続く


ダイハツとしては珍しい自社開発のクルマであるコンパーノスパイダーを手にしたオーナー。レストアするために必要な部品が取り付けられている同じクルマをもう一台購入した。そのオーナーが思う「クルマの楽しみ方」について語る。

【風と共に ファミリーで楽しめるオープンマインド 1970年式 ダイハツ コンパーノスパイダー vol.3】

 そこで、さらに前期型も起こしてしまおうと思い、コンパーノベルリーナを購入。計3台のコンパーノを集めたことになる。使える部品を移植し、余った部品はスペアパーツとなった。  
 
 ガレージにはたくさんのバイクも保管されている。全部で16台。時々エンジンをかけて様子をみているという。バイクは高校時代から趣味というが、クルマ同様にピカピカに磨き上げられ、カスタマイズされている。  

 ノーマルを維持しながらもクルマやバイクを楽しみ続けるカスタマイズだ。 「クルマは走らなければ意味がありません。乗り物はドライビングして楽しむものですよ」と語ってくれた。

【画像13枚】オープンカーとしては珍しい4人乗りのシートレイアウトなど。リアシートはボディと一体化しているような形状。少し狭いが、乗り込むと十分な広さがある



>>スパイダーだけに組み込まれたスポーツエンジン。見えないところだからこそ美しくしたいというオーナーらしく、メッキパーツでカスタマイズされている。



>>特徴的な三国ソレックス。ツインキャブレターだが大きなダイヤフラム1つで2つのフロートを調節するタイプ。



OWNER’S VOICE



「古いクルマであっても楽しく乗るのがモットーです。」

ガレージには趣味のアイテムがあふれているオーナー。高校時代からバイクに乗って、カスタマイズを楽しんでいた。最近では古いカブでツーリングなどをしているという。リタイアを機に手に入れたハーレーに乗ってロングツーリングを予定。常に乗って楽しむスタイルだが、クルマやバイクがたくさんあるので大変だという。







1970年式 ダイハツ コンパーノスパイダー(F40K)


全長 3795mm
全幅 1445mm
全高 1350mm
ホイールベース 2220mm
トレッド 前/後 1190/1170mm
最低地上高 160mm
車両重量 790kg
乗車定員 2名
最高速度 145km/h
登坂能力 sinθ 0.425
0→400m加速 18.5秒
最小回転半径 4.5m
エンジン型式 FE型
エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
総排気量 958cc
ボア×ストローク 68.0×66.0mm
圧縮比 9.2:1
最高出力 65ps/6500rpm
最大トルク 7.8kg-m/4500rpm
燃料供給装置 横向可変ベンチュリー
変速比 1速3.678/2速2.334/3速1.481/4速1.00/後退5.227
最終減速比 4.556
ステアリング形式 ボールナット
サスペンション 前/後 トーションバー式独立懸架/非対称半楕円板ばね
ブレーキ 前後ともデュオサーボ
タイヤ 前後とも6.00-12-4PR
発売当時価格 69.1万円


【1】【2】から続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2019年10月号 Vol.195

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1970年式 ダイハツ コンパーノスパイダー(全3記事)

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