部品を入手するためにもう一台購入?オーナーが込めるコンパーノスパイダーへの思い|1970年式 ダイハツ コンパーノスパイダー【2】

コンパーノスパイダーのリアシートはボディと一体化しているような形状。少し狭いが、乗り込むと十分な広さがある

【1】から続く

ダイハツが小型4輪車であるコンパーノを発表したが、後継者であるコンソルテの登場と、トヨタとの業務提携によりコンパーノは終わりを告げることになった。そして現在、そのコンパーノに目をつける方がいた。

【風と共に ファミリーで楽しめるオープンマインド 1970年式 ダイハツ コンパーノスパイダー vol.2】

 時を経て、今回のオーナーも、その4名乗車に引かれて、コンパーノスパイダーを手に入れたという。 「以前、S600に乗っていましたが、子供ができたのを機に手放してしまいました。いつかまた旧車のオープンカーに乗りたいと思っていたのですが、旧車は2シーターが多いんですよね。そんな時、コンパーノスパイダーであれば家族で乗れると、探し始めたんです」  
 
 ようやく見つけたクルマはレストア途中のクルマ。クルマは分解されていて、バラバラの状態だった。アルミホイールを履いていたが、オーナーのイメージするスタイリングではなかった。  
 
 そこで、純正のホイールキャップを探し入手。しかし、ホイールキャップを取り付けるホイールも純正でないとはまらないことが分かり、ホイール探しも始まった。ようやく見つけたのだが、それはクルマについている状態。 「純正のホイールが欲しくて、もう一台スパイダーを買ってしまいました」とガレージには2台のコンパーノスパイダーが止まっていた。一番最初に手に入れたクルマは最終モデル、部品取りで購入したモデルは前期型であった。

【画像13枚】スパイダーだけに組み込まれたスポーツエンジンなど。見えないところだからこそ美しくしたいというオーナーらしく、メッキパーツでカスタマイズされている



>>オリジナルのホイールキャップ。このスタイルを求めてクルマを追加することに。



>>リアシートはボディと一体化しているような形状。少し狭いが、乗り込むと十分な広さがある。



>>ウッドパネルが美しいインパネ。スパイダー以外の車種とも共有されていたので、パーツを流用することが可能だ。



>>オーディオに8トラックを装備。セットされているカートリッジテープに記された歌手の名前が懐かしい。



1970年式 ダイハツ コンパーノスパイダー(F40K


全長 3795mm
全幅 1445mm
全高 1350mm
ホイールベース 2220mm
トレッド 前/後 1190/1170mm
最低地上高 160mm
車両重量 790kg
乗車定員 2名
最高速度 145km/h
登坂能力 sinθ 0.425
0→400m加速 18.5秒
最小回転半径 4.5m
エンジン型式 FE型
エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
総排気量 958cc
ボア×ストローク 68.0×66.0mm
圧縮比 9.2:1
最高出力 65ps/6500rpm
最大トルク 7.8kg-m/4500rpm
燃料供給装置 横向可変ベンチュリー
変速比 1速3.678/2速2.334/3速1.481/4速1.00/後退5.227
最終減速比 4.556
ステアリング形式 ボールナット
サスペンション 前/後 トーションバー式独立懸架/非対称半楕円板ばね
ブレーキ 前後ともデュオサーボ
タイヤ 前後とも6.00-12-4PR
発売当時価格 69.1万円

【3】へ続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2019年10月号 Vol.195

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


1970年式 ダイハツ コンパーノスパイダー(全3記事)

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