【1950年代から1980年代まで】自動車デザイン史に足跡を残す名車の登場と、いすゞ独自のスタイル|いすゞ車両の殿堂【2】

いすゞ車両の殿堂





1968年12月 PA90 117クーペ/ヨーロピアンスタイルで一世風靡した傑作モデル

イタリアのインダストリアルデザイナー・ジウジアーロが手掛けたことで知られる名作。上品かつスポーティーなスタイルは、当時のプレス技術では再現が難しく、初代モデルはハンドメイドで生産。1981年に販売終了するまで長らくいすゞのフラッグシップモデルとして君臨した。





1974年11月 PF50 ジェミニ/ワールドカー構想のもと世界で売れるクルマを製造

アメリカ最大の自動車メーカー・GM社と共同開発したベレットの後継モデル。逆スラントノーズに直線基調のヨーロピアンデザインを特徴とした。「世界で売れるクルマ」の開発コンセプト通り、アメリカなどにも輸出され海外で高評価を獲得。





1981年6月 JR130 ピアッツァ/先進技術を数多く搭載して近未来的な雰囲気を演出

117クーペと同じくジウジアーロがデザインを担当。曲面を多用したフォルムと全高1300mmのシャープなスタイルは空気抵抗を表すCd値0.36を実現。セミリトラクブルヘッドライトやデジタルメーターなど先進の技術を搭載していた。





1983年4月 JJ110 アスカ/空力を考慮して設計したオーソドックスなセダン

ゼネラルモータース社のグローバルカー・Jカーをベースに開発したいすゞ初のFF車。インタークーラー付きガソリンターボエンジンは150ps/5400r pmの高性能を誇り、ゼロヨンでは当時最速となる15.3秒を記録した。



【1】から続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2019年6月号 vol.193
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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photo:Ryota Sato/佐藤亮太

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