「日本のカンピオーネ」が参戦!? 長年の夢を実現させた横田館長の姿はイタリアにあった。次なるプロジェクトの始動【8-1】ラリー・モンテカルロ・ヒストリックへの道 Vol 008

この9月、横田館長の姿はイタリア北部の古都マントヴァにあった

       
ラリー・モンテカルロ・ヒストリックにおける感動的な完走から約8カ月。常に新しいことに挑戦し続ける「伊香保おもちゃと人形 自動車博物館」横田正弘館長が新たに志しているプロジェクトについてお話ししよう。

【ラリーモンテカルロ・ヒストリックへの道 Vol.8-1】

今年2月に「ラリー・モンテカルロ・ヒストリーク2018」をダットサン240Zとともに無事完走。5月の「前橋クラシックカー・フェスティバル」で、故郷の群馬県前橋に凱旋するという長年の夢をも実現した横田正弘館長だが、その心は早くも次なるプロジェクトへと飛躍しているようだ。

この9月、横田館長の姿はイタリア北部の古都マントヴァにあった。第二次大戦前の世界最強レーサー、タツィオ・ヌヴォラーリの故郷としても知られるこの町は、現在では人気のレギュラリティーラリー「グランプレミオ・ヌヴォラーリ」の発着地となっている。

グランプレミオ(GP)ヌヴォラーリは、タツィオが1953年に逝去したのち、伝説的ロードレース「ミッレ・ミリア」のコース上に、翌1954年から彼の偉業をしのんで設定された同名の区間賞に由来する。そして1991年、伝統のGPヌヴォラーリは、当時復刻版ミッレ・ミリアの大成功により世界的ブームとなっていた、クラシックカーによるレギュラリティーラリーとして復活。現在ではミッレ・ミリアに次ぐ格式の国際的ビッグイベントとして全世界から認知されている。

第28回となった今年2018年のGPヌヴォラーリには、例年と変わらず300台を超えるクラシックカーとそのエントラントたちが集結。さすがに世界的イベントである。そんな中にあって、現地でレンタルした53年型フィアット1100TVベルリーナで出走した横田/大木組は、ハンディ係数の小さな戦後モデルで、しかも小排気量車という厳しい条件をものともせず見事に完走。総合39位という、まずまずの成績をマークした。

そして一週間後、横田館長は北イタリアからシチリア島に移動していた。この美しき島を舞台に開催されるレギュラリティーラリー競技「エトナ・ラリー(Raid dell Etna)」に、日本人としては史上2組目となるエントリーを果たすためである。

 【画像12枚】第28回となった2018年のGPヌヴォラーリには、例年と変わらず300台を超えるクラシックカーとそのエントラントたちが集結





>>横田館長の姿はイタリア北部の古都マントヴァにあった。第二次大戦前の世界最強レーサー、タツィオ・ヌヴォラーリの故郷としても知られるこの町は、現在では人気のレギュラリティーラリー「グランプレミオ・ヌヴォラーリ」の発着地となっている。



【2】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2018年12月号 vol.190
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ラリーモンテカルロ・ヒストリックへの道 Vol 008(全2記事)

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text & photo:HIROMI TAKEDA/武田公実 photo:KEIGO YAMAMOTO/山本圭吾

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