ダットサン 240Z モンテカルロラリー仕様【1-1】「館長が、また何やらオモシロいことをたくらんでるらしい」|ラリー・モンテカルロ・ヒストリックへの道

モンテに挑戦するのは、「Z愛」あふれる伊香保「おもちゃと人形 自動車博物館」館長にして、「スプレンドーレ」系イベントの主宰者である横田 正弘さん。

       

新たな挑戦は、ここから始まる

伊香保おもちゃと人形 自動車博物館の館長であり、数々のイベント主催者である横田正弘さん。彼が選んだ新たな挑戦はラリーモンテカルロ・ヒストリックだった。

【ダットサン 240Z モンテカルロラリー仕様 Vol.1-1】

「伊香保おもちゃと人形 自動車博物館の横田正弘館長が、また何やらオモシロいことをたくらんでるらしい」そんな聞き捨てならない噂が筆者の耳に入ってきたのは、今年初め(2017年取材時)のことだった。

 横田館長といえば「スプレンドーレ」系各イベントを主催するかたわら、自身も1927年式ブガッティや30年式アストンマーチンなどの珠玉の愛車とともに国内外のラリーに参加。この種のタイムラリーの元祖にして最高峰ともいうべきイタリア「ミッレ・ミリア」においても2014年の初出場から上位入賞を果たした。また一昨年には、アメリカの「グレートレース」にダットサン240Zで参戦するなど、まさに世界を股にかけて旧車を楽しんでいる超上級エンスージアストである。

 そんな館長が次なる夢として選んだのが、かのモンテカルロラリーのクラシック版「ラリーモンテカルロ・ヒストリック」にフェアレディZとともに参加すること。グレートレースでともにアメリカ大陸を横断したダットサン240Zを、1972年のモンテカルロラリーで総合3位に入賞したマシンのレプリカに仕立て直して、はるかモナコに乗り込もうというのだ。


>>【画像11枚】2018年の「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」を目指してレストア作業を受けるダットサン240Zなど



2018年の「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」を目指して、群馬県渋川市内でレストア作業を受ける横田館長のダットサン240Z。

日産旧車のオーソリティー「日産名車再生クラブ」のメンバーたちの協力を得て、座間にある「日産ヘリテージコレクション」でも徹底的なリサーチ。ワークスチームも使用していたという、当時のフェアレディZ純正の赤いペイントから、ラリー車専用のディテールまで再現することになった。


【2】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年6月号 vol.181
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ダットサン 240Z モンテカルロラリー仕様(全2記事)

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text:HIROMI TAKEDA/武田公実 photo:NOSTALGIC HERO/編集部

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