「伊香保おもちゃと人形 自動車博物館」にある4台のS30系フェアレディZ【3-1】ラリー・モンテカルロ・ヒストリックへの道

館内に置かれる2台の240Zレーシングのうち、白い車両は館長のイメージで製作したもの

       
今回は横田館長のラリー・モンテカルロ・ヒストリックへの挑戦へのルーツを探るべく、彼のS30Zが展示されている伊香保おもちゃと人形 自動車博物館へと足を運んだ。

【ラリー・モンテカルロ・ヒストリックへの道 Vol.3-1】

 1972年の「モンテカルロラリー」において総合3位に入賞したダットサン240Zのレプリカとともに、来年1月末に開幕する「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」に参戦予定の横田正弘さん。彼の人生を懸けた作品とも言うべき「伊香保おもちゃと人形 自動車博物館」では、実に4台ものS30系フェアレディZが展示されている。90台以上にも及ぶ同館の所蔵車の中でも、同系車両で4台を占めるというのはかなりの高率。やはりフェアレディZは、横田館長にとっては特別な存在に違いないということであろう。

 「ミュージアム革命」に代表される著書や、新聞・雑誌のインタビュー記事をご覧になった方はご存じのことと思われるが、横田館長は苦労を重ねて成功を収めたサクセスストーリーの持ち主。そしてS30系フェアレディZのデビューは、1969年。1953年生まれの横田館長が、若き見習い大工として働き始めたばかりの頃であった。あっという間にZに魅了されてしまった館長は、それから4年後となる20歳の時に「群5」ナンバーのついた中古のZを初めて入手。努力の成果であるZを満喫していたという。

>> 【画像14枚】実は館長が最もお気に入りというZ432や、かつてJCCAのクラシックカーレースで自ら出走していた240ZGも展示にされている博物館内のようすななど


【2】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年10月号 vol.183
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ラリー・モンテカルロ・ヒストリックへの挑戦へのルーツ(全2記事)

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text:HIROMI TAKEDA/武田公実 photo:KEIGO YAMAMOTO/山本圭吾

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