<港区、渋谷区、目黒区>「そうだ、東京の夏は美術館めぐりだ!」東京の、行ったことのないところに行ってみる|スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第44回 前編

東京都庭園美術館前にて

       
記録的猛暑! じっとしてるだけで汗が噴き出る!それなら遠出はやめて、美しい文化に触れて涼しい気持ちになりましょう。

【スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第44回 前編】

 大リーグボール2号は雨に弱い。レディーバードは夏に弱い。

 はい。真夏の焼けるような日差しの中でムダにふかし運転なんかしてると、エンジンに負担がかかってしまいます。 何年か前のこの連載で真夏の清里に行った時、清里はそれは涼しくて素晴らしい避暑地でしたが、途中に猛暑の中央道を走ったせいで、レディーバードにずいぶんかわいそうなことをしてしまいました。それからは暑い時季の運転にはとくに気を使っています。それにしても、スバル360が新車で走っていた頃って、真夏でもこれほど暑くなかったですよねえ。クルマもこの異常な暑さにはびっくりしてるでしょう。

 で、史上最高気温を更新してるような猛暑なので、遠出はやめて東京に行くことにしました。東京の、行ったことのないところに行ってみる。そして旅館に泊まる。いつもなら家に帰るような近所で泊まるというのは、ちょっと特別な旅行気分を味わえるものです。

 といっても、空はカンカン照りで気温は40度に迫っているので(そしてスバル360には当然のことながらエアコンがついてないので)少しでも涼しい気分になるところに行きたい……森の中とか……明治神宮というのもありきたりか……。

 と、地図を見ていたら、白金自然教育園の森に東京都庭園美術館を発見し、「そうだ、東京の夏は美術館めぐりだ!」。そのあたりに、大きいところから小さいものまで、美術館や博物館が点在してるのです。真夏の美術館……なんだかヒンヤリできるような気がするじゃないですか。

【画像21枚】猛暑日には遠出ではなく、ちょっと近場の、「行ったことのないところ」へいこう



岡本太郎記念館(港区南青山)

 芸術は爆発だ! の岡本太郎が、五十年近く暮らした家であり、作品を生み出したアトリエでもある、岡本太郎記念館。「本人が住んでいた場所」はやっぱり特別です。シンプルな建物なのに、岡本太郎が自分のスタイルで色をつけていって素敵な空間になっているところが、スバル360生みの親、百瀬晋六さんのご自宅に感じた素敵さに似ていました。大貴誠は「午後の日」っていう、両手を顔につけてる笑顔の作品が大好きで、アトリエにも庭にもいるので大喜び。同じポーズでニッコリ。併設のカフェで食べたパンケーキはすごくおいしくてさらにニッコリ。そのあとコインパーキングの料金に目玉飛び出す。






山種美術館(渋谷区広尾)

 日本画って静かで涼しい気がしませんか。広尾の山種美術館は近代の日本画の名品が蒐集されていて、何げなく見ている絵が重要文化財だったりする、たいへんぜいたくな空間です。そして企画展は「水を描く」! 日本画の世界のあらゆる水、波、しぶき、渦潮、滝、せせらぎ、水遊び。本当に夏らしい展示でした。場内の撮影ができないので、美術館のカフェでいただいた、今回の絵をテーマにした和菓子、鳴門の海を表現した淡雪羹の「白波」と風雨に荒れる海原を表現したきんとんの「波濤」を.ご覧ください。なお、この近辺にはいくつかコインパーキングありますが、細かく値段が違うので安いところを賢く探しましょう。




初出:ノスタルジックヒーロー 2018年 10月号 Vol.189

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第44回(全3記事)


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中編に続く

text:Rueka Aoki/青木るえかphoto:Rumi Matsusima/松下るみ

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