時代を突き進むL型チューンド! 6車6様のそのカタチ

あえてのL20型やインジェクション仕様など多様なチューンドを紹介!

       

王道と革新のチューンドが百花繚乱

【時代を突き進むL型チューンド!】

 1965年のデビューから54年がたった今も、チューニグの第一線で注目を集めるL型エンジン。王道となるキャブレターやエキゾースト、ハイカムなどによるチューニグはますますステップアップし、パワーと扱いやすさを両立するまでに進化してきている。また、インジェクションやターボとの組み合わせも洗練され、当時では考えられないようなパフォーマンスを発揮する。そんなL型ユニットを搭載するハコスカとフェアレディZを特集。完璧なR仕様からワイドボディのZまで、最新L型チューンドの魅力に迫る!


>> 【画像30枚】新時代のL型チューンド百花繚乱


372ps/41kgmのドラッグ仕様エンジンをストリートで楽しむイエローZ



【1977年式 日産 フェアレディZ】
ここで紹介する鮮やかなイエローのZを手がけたのは、L型チューンのエキスパート「プロショップ ナカガワ」の中川英明代表。デモカーのS31Zで、全国からツワモノが参戦して0‐400を競い合う「JDDA」のドラッグレース(過給機なしのNAオープンクラス)に参戦。これまでに4回シリーズのチャンピオンに輝いた実績を持つ。


フルレストアボディに3Lユニットを搭載、完璧なGT-R仕様はイージードライブが可能


【1971年式 日産 スカイライン HT 2000 GT】
低く構えた武骨なボディに絶妙なマッチングをみせるブロンズリムのグロースター・ホイール。そしてお約束のチンスポ&板っパネ。スタンダードな仕上げなのに、どこかただ者ならぬ雰囲気が漂う。スターロードが手掛ける旧車はいつもそうだ。「特別なことはしてないよ。ウチの王道スペックだから」


若手ともいえる35歳で「BEST DOMESTIC」を獲得したオーナーとハコスカ


【1972年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-X】
ムーンアイズが主催する「ホットロッドカスタムショー」。日本中のカスタム好きが訪れるこの祭典で、「BEST DOMESTIC」を獲得したのが、ビビットなオレンジのボディカラーが印象的なこのハコスカ。オーナーは旧車乗りとしては若手ともいえる35歳のオーナーだ。


あえてL20型のライトチューンで、王道の「R仕様」を楽しむ


【1971年式 日産 スカイラインHT 2000 GT】
このハコスカは、ピットハウスが今年の「ノスタルジック2デイズ」に出品したデモカーで、「紳士のためのR仕様」をコンセプトに製作されている。ボディを自社のファクトリーでフルレストアし、エンジンはあえて純正のL20型のまま、スタンダードスペックをキープしたライトチューン仕様。その分、快適装備を充実させている。もちろん、インテリアやエクステリアのR仕様としての仕上がりは、本物を横に並べて見比べても分からないほどハイレベル


純正インジェクションはそのまま、LINK制御で最適化したちょっと異色なL型チューンドZ



【1977年式 日産 フェアレディZ】
Gノーズをまとった240ZG仕様となるこちらのS31は、オリジナルのL20E型ユニットを積み込む。純正インジェクションをそのまま生かして、海外製の最新フルコン、LINKで制御しているのがトピックスだ。作業を担当したのは、エンジンスワップを得意とする愛知県の「ダディーモーターワークス」である。


L28型3.1Lキャブ仕様から、ツインターボへステップアップ!


【1983年式 日産 フェアレディZ 2by2 Tバールーフ】
日産フェアレディZのセカンドジェネレーション、1978年にデビューしたS130はZ史上で最も売れたモデルだ。ロングノーズ&ショートデッキという先代S30Zのコンセプトを継承しつつ、デザインを全面的にブラッシュアップ。かつてないラグジュアリーなスポーツテイストが、デザインの洗練度にもこだわり始めた、当時の若いモーターフリークを魅了した。



初出:ノスタルジックスピード vol.022 2019年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)


関連記事:時代を突き進むL型チューンド!

関連記事:L型

RECOMMENDED

RELATED

RANKING