水没した2000GT前期型の修復も終盤に! パワートレーン&シャシー関係が完成【12-1】ニッポン名車物語 復活編 第12話

パワートレーン、サスペンションなど機関部をすべて搭載した状態の前期型トヨタ2000GT

       
いよいよ、ビンテージカーヨシノによる水没車のレストア作業が大詰めだ。すでに後期型トヨタ2000GTと、フェアレディ240Zは、ビンテージカーヨシノの技術とオリジナル製作されたワンオフパーツを駆使した作業内容によって完全再生している。今回は最後に残った前期型トヨタ2000GTの作業内容に関してご報告しよう。

【ニッポン名車物語 復活編 第十二話 Vol.1】

 ビンテージカーヨシノによる水没車の再生作業は、この前期型トヨタ2000GTを残すのみとなった。今回はミッション&デフ、ブレーキ&サスペンションなど、パワートレーン&シャシー系の補修作業となった。

 まず、ミッションは、内部のベアリングにシンクロ、オイルシールも交換し、オーバーホール。ミッションケースはアルミ部分はウオーターブラストで磨きをかけ、鉄の部分には防錆塗料を塗って、外観を美しい状態に仕上げている。そしてデフは、内部に浸水や破損がなかったことから分解し、内部洗浄をして、ガスケット、オイルシール交換と外装を手で磨き上げて完了。


>> 【画像16枚】チッピング塗装仕上げで美麗になった下回りなど



>> ミッションはオーバーホールしてベアリング、シンクロなども交換。ミッションケースのアルミ部分は、ウオーターブラストで新品同様に磨き上げられている。鉄の部分は防錆塗料で化粧直しされた。



>> 【画像16枚】水没によるダメージといえるものはなく、破損もなかったことからバラして洗浄したうえで組み直しているデフなど。消耗品のガスケットとオイルシールは交換した。ケースは鋳物の部分は手作業で磨き込み、鉄の部分は防錆塗料(黒塗りの部分)で塗装して完了。


【2】に続く

初出:Nostalgic Hero 2018年4月号 vol.186
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ニッポン名車物語 復活編 第12話(全3記事)

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cooperation : VINTAGE CAR YOSHINO/ビンテージカーヨシノ photo : VINTAGE CAR YOSHINO/ビンテージカーヨシノ&NOSTALGIC HERO/編集部 text : NOSTALGIC HERO/編集部

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