さすがプレジデント、運転席のパワーウインドースイッチがすごいことになっています|1987年式 日産 プレジデント ソブリン VIP【2】

まだビニールが付いた状態のドアの内張り。カーテンは当時、街のカーテン屋が製作しており、1台1台購入元のディーラーから発注。そのためカーテン自体はすべて特注品でデザインもそれぞれ違う

プレジデントという名前は日産にとって特別な意味を持つ。その意味からも特別な人のために作られたクルマ。そして長らく日産のラインナップの頂点に君臨していたものだ。そんな特別なクルマを詳細に紹介しよう。

【1987年式 日産 プレジデント ソブリン VIP Vol.2】

【1】から続く


 1977年に昭和53年排ガス規制の適合化を図った以外は変更を加えることなく(このときにH30型エンジン搭載車がラインナップから外れ、Y44型エンジン搭載車のみとなった)、1982年に初の大型マイナーチェンジを敢行。外装ではラジエーターグリルの変更、角形4灯ヘッドランプ採用。内装ではパネル変更、そしてガソリンタンクの容量を拡大し、リアサスペンションを変更した。

 その後、1990年にJG50型にモデルチェンジされるまで姿を変えずに存在し続けた。

 今回取材したのは250型プレジデントの中でも最上級グレードとして設定されたソブリンのさらに上級に当たるソブリンVIP。特に内装品に関してはため息が出るほどの装備が満載された最高級車だ。


>> 【画像24枚】それぞれの三角窓のスイッチもあるためこの数になっているドアに付いているウインドーの電動開閉スイッチなど




>> 高級感あるインパネ、ダッシュボード。





>> トランクルームの左側にすっぽりと納まっているスペアタイヤ。このクルマの大きさが分かる構造だ。




1987年式 日産 プレジデント ソブリンVIP

SPECIFICATIONS  諸元
●全長×全幅×全高(mm) 5280×1830×1480
●室内長×室内幅×室内高(mm) 1935×1510×1140
●ホイールベース(mm) 2850
●トレッド(mm) 1495/1490
●車両重量(kg) 1915
●エンジン型式 Y44型
●エンジン種類 V型8気筒OHV
●総排気量(cc) 4414
●最高出力(ps/rpm) 200/4800
●最大トルク(kg-m/rpm) 34.5/3200
●ボア×ストローク(mm) 92.0×83.0
●圧縮比 8.6:1
●変速比 1速2.458/2速1.458
3速1.000/後退2.182
●最終減速比 3.364
●ステアリング形式 パワーアシスト付きラック&ピニオン
●サスペンション前 ダブルウイッシュボーン
●サスペンション後 パナールロッド付4リンク+コイルスプリング
●ブレーキ 前ベンチレーテッドディスク
後リーディングトレーディング
●タイヤサイズ 前後とも7.75S-14 4PR
●発売当時価格 506.2万円




【3】に続く


初出:ハチマルヒーロー 2016年 9月号 vol.37
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1987年式 日産 プレジデント ソブリン VIP(全3記事)

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【1】から続く

text:Rino Creative/リノクリエイティブ photo:AKIO HIRANO/平野 陽

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